現在はフルアムの監督を務めるマガト [写真]=Getty Images
ブラジル・ワールドカップの初戦まで4週間を切ったドイツ代表。まだ準備も始まったばかりであるというこの時期に、早くもヨアヒム・レーヴ監督を批判する者が現れた。それは現在プレミアリーグのフルアムを率い、過去にはヴォルフスブルクやバイエルンでドイツ王者にも輝いたフェリックス・マガト監督だ。
ヨーロッパリーグ決勝を中継したドイツ放送局『kabel eins』のスタジオに出演した同氏は、代表マネージャーのオリバー・ビアホフ氏、そしてレーヴ監督のチームマネジメントについて、自身の考えを語った。
「ドイツサッカー界には『ワールドカップのタイトルは確実に取れる』という空気があるが、責任を取るべき立場にいる何人かが、この空気を上手く処理しなければいけない。彼らは優勝候補としての役目を果たす一方で、チームのネジをしっかりと締める必要がある」
更にマガト氏は、先日シャルケ所属のMFケヴィン・プリンス・ボアテングが「ドイツ代表メンバーには“好みの選手”がいないね」と、レーヴ監督のメンバー選考に疑問を投げかけた件についても言及している。
「チームを作り、率いるという時には、いつもそのような疑問は出てくる。ドイツ代表監督ともなれば、選手の選考はだいたい難しいものだ。だがそれは監督それぞれが持つ哲学の違いだ」
「まあ、みんなも知っているように、私とレーヴの哲学は異なるがね」という言葉で持論を締めくくったマガト氏。果たしてレーヴはこの批判をどのように受け止めたのだろうか。