国内で合宿中のイングランド代表 [写真]=Getty Images
イングランド代表がブラジル・ワールドカップ本大会で宿泊するリオ・デ・ジャネイロの「ロイヤル・チューリップ・ホテル」から約2.6kgの消費期限切れの食材が衛生管理局によって没収され、処分されたことが明らかとなった。27日のイギリスメディアが報じた。
没収されたのは、1.2kgの鮭、400gのパルマハム、700gのバターなど。イングランドサッカー協会(FA)の広報は「イングランド代表の専属シェフはロイヤル・チューリップ・ホテルを何度か訪問しており、宿泊施設の衛生状態に満足している。彼は選手全員の食品摂取量を管理する」と話した。
一方、同様の問題はイングランドの本大会初戦の相手、イタリア代表の宿泊施設でも起こり、リオ・デ・ジャネイロ郊外の「ポートベロ・ホテル」では、約50kgもの食材が没収されたという。同ホテルでは25kgのパスタ、エビ、鮭、バターが消費期限切れだったほか、24kgの肉、ソース、チーズ、砂糖に消費期限が記載されていなかったため処分された。
同件に関してイタリアのチーム医師、エンリコ・カステラッチ氏は「我々はこのニュースを不快に思うし、我々が滞在するホテルで起こったことに不満を感じている。我々はイタリアから本大会で使う食材のほとんどを運び入れるつもりだ」と語った。
今回の件で問題の見つかったホテルは衛生管理局から罰金処分を科される予定。
なお、同じ街に滞在するオランダ代表の「シーザー・パーク・ホテル」では問題は見つからなかったという。