代表合宿でレーヴ監督(左)と話すグロスクロイツ(右) [写真]=Bongarts/Getty Images
17日のDFBポカール決勝後に開かれたパーティーで深酒をし、ホテル内で“立ちション”をしたことが明らかになったドルトムント所属のドイツ代表MFケヴィン・グロスクロイツ。しかし同選手の過ちはこれだけではなかったようだ。
大衆紙『ビルト』など複数ドイツメディアの報道によると、パーティーが終わった翌朝6時、チーム関係者や選手の知人らが宿泊するホテルに泥酔状態でやってきた同選手は、同行していた友人の部屋番号をレセプションで尋ねたものの、ひどく酔っ払っているその姿を見た女性従業員は照会に応じず。そしてそれに激怒した同選手は、彼女を口汚く罵ったという。
更に、その場を目撃した他のホテル客が仲裁に入ろうとしたところ、なんとその男性客に蹴りをお見舞いし、捕まえるように彼の手を握り締めたとのことだ。
幸い、平静を保っていた友人がグロスクロイツを男性客から引き離したため、その場はなんとか収拾がついた。しかしすでに報じられたように、すぐさま同選手はロビーの柱に放尿という“お土産”を残し、そのホテルを去っていった。
現在ドイツ代表候補メンバーとしてイタリア・南チロルでの合宿に参加している同選手の“立ちション騒動”が明らかになった直後は、「大事なことは、選手は全てをチームのために出しきることだ。ケヴィンはそれができているよ」(フィリップ・ラーム)、「代表チームでは、ケヴィンは常に素晴らしい振る舞いを見せている」(トニ・クロース)など、擁護する意見が多かった。
しかし本件は、一歩間違えれば刑事事件に発展しかねない事柄。現在グロスクロイツの弁護士が事態を極力丸く収めようと奔走しているということだが、所属クラブからの新たな罰金命令と、代表チームメートの信頼低下はもはや免れないだろう。