ドイツ代表の合宿に参加しているヘヴェデス [写真]=Bongarts/Getty Images
27日、メルセデス・ベンツ社が開催したPRイベントで、ドイツ代表DFベネディクト・ヘヴェデスが同乗した車が、観光客と地元職員の2人を撥ねる事故を起こした。幸いにも同選手にけがはなく、またドクターヘリで病院に緊急搬送され重傷と伝えられていた63歳の男性観光客や、軽傷で済んだと報じられた職員らも命に別状はないということが明らかになっている。
大衆紙『ビルト』など複数ドイツメディアの報道によると、F1ドライバーのニコ・ロスベルクが運転する車に同代表MFユリアン・ドラクスラーが、そしてDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)ドライバーのパスカル・ヴェーアラインが運転する車にヘヴェデスが乗っていたようで、2台のうちロスベルク達が前を走り、ヴェーアライン達があまり車間を取らずにその後ろを走行していたという。
すると突然、コースに歩み寄ろうとする女性が現れる。ロスベルクは急ブレーキを踏み女性との衝突を回避したが、これに驚いたのは後方のヴェーアライン。ロスベルクとドラクスラーが乗る車へのクラッシュを避けるためハンドルを切ったところ、2人の男性を撥ねてしまったようだ。
事故後、ドイツサッカー連盟公式ホームページ上にヘヴェデスのコメントが掲載された。
「あのシーンはしばらく頭に残ると思う。もちろん大きなショックを受けている。僕の心は彼らと、彼らの家族にある。彼らが早く回復するよう願っている。僕はシートベルトをしていたし、肉体的には何も問題ない。事故があった日の午後もトレーニングができたしね。とにかく『僕が大丈夫かどうか』よりも『彼らが大丈夫かどうか』のほうがより大きな問題だよ」
すでに男性観光客は、地方紙『ハンブルガー・モルゲンポスト』に事故の様子を語るなど順調な回復を見せている。ヘヴェデスやドラクスラーもこのニュースを見て一安心していることだろう。