PKで先制点を決めたトーレス(右2番目) [写真]=Getty Images
国際親善試合が30日に行われ、スペイン代表とボリビア代表が対戦した。
ブラジル・ワールドカップでグループBに所属するスペインは、オランダ、チリ、オーストラリアと同組。この日はホームゲームとしてセビージャの本拠地であるサンチェス・ピスファンにワールドカップ南米予選で敗退したボリビアを迎える。
24日のチャンピオンズリーグ決勝に出場したレアル・マドリード、アトレティコ・マドリードの選手は休暇を与えられているため、代表候補メンバー30名のうちから18名プラスFWジェラール・デウロフェウが招集され、同試合に臨む。
フェルナンド・トーレスやシャビ、サンティ・カソルラ、フアン・マタらがスペインは先発に名を連ねた。スペインは序盤、思うように相手ゴールへ近づけず、逆にボリビアにシュートを打たれる場面も見られた。中盤以降、パス回しがかみ合い始めると、ペドロ・ロドリゲスの仕掛けやセットプレーからチャンスをうかがったが、前半は無得点で終える。
ハーフタイムにスペインはマタ、ジェラール・ピケを下げ、アンドレス・イニエスタとラウール・アルビオルがピッチに。後半立ち上がりからボリビア陣内で試合を進めるスペインは51分、右CKをショートコーナーで再開すると、クロスボールに合わせようとしたハビ・マルティネスがペナルティエリア内で倒され、PKを獲得。トーレスが落ち着いて中央へ決め、スペインが先制する。
直後にはイニエスタの鋭い縦パスをゴール正面で受けたトーレスがループシュートを狙ったが、大きく枠を越えてしまった。55分にはペドロの強烈なミドルシュートが枠を捉えたが、GKの正面だった。
61分、スペインはトーレス、カソルラ、シャビと交代で、ダビド・シルバ、セスク・ファブレガス、セルヒオ・ブスケッツが登場。圧倒的に攻め込むスペインは76分にDFライン裏へ飛び出したペドロへロングパスが渡るが、シュートはGKに抑えられる。80分にはそのペドロに代わり、デウロフェウがピッチに立った。
なかなかゴールの割れないスペインだったが84分、左サイドから中央へ向かってドリブルで持ち上がったイニエスタが右足のミドルシュートをゴール右ポストに当てながら決め、2点目を獲得。そのまま試合は終了し、スペインが2-0で勝利した。
スペインは7日にエルサルバドルとの強化試合を予定。13日にワールドカップ本大会初戦のオランダ戦を迎える。
【スコア】
スペイン 2-0 ボリビア