アメリカ出発前、公式写真の撮影を行ったスペイン代表 [写真]=Getty Images
2日、ブラジル・ワールドカップに挑む23名のスペイン代表メンバー全員が初めて揃って、マドリード郊外にあるサッカー協会施設でトレーニングを行った。
5月24日に行われたチャンピオンズリーグ決勝後に1週間の休暇が与えられていたレアル・マドリードとアトレティコ・マドリードの選手7人も参加した。負傷により招集も危惧されたジエゴ・コスタはミニゲームに参加するなど、初日から同僚と一緒にメニューをこなした。フアンフランだけがグループから離れ、別メニューで調整した。
ジエゴ・コスタは協会施設に到着すると地元メディアにこう話した。
「いい状態だと思う。チャンピオンズリーグ決勝後、1週間は治療に専念した。これまでは回復させるための時間がなかった。ここ数週間、全くトレーニングしていなかったから、今はトレーニングをしたい。ワールドカップの最初のゲームにプレーできるか? 当然できるよ。なぜプレーできないんだ?」
選手たちはトレーニング前にチームの公式写真を撮影。またサッカー協会施設にスペイン首相マリアーノ・ラホイが訪れ、正装の選手たちにワールドカップへ向けて、激励を送った。
代表チームはその後、合宿地のアメリカ・ワシントンに向けて、マドリードを出発。代表チームが乗る飛行機は奇しくも6月2日に国王を退位することを発表した「フアン・カルロス1世」という名だった。機体には顔をスペイン国旗にペイントしたサポーターの笑顔が描かれている。選手が座るシートにはひとりずつ名前と背番号が入っており、同行する記者やカメラマンの席にもそれぞれ名前が入っている。ちなみに記者たちの背番号は全てサポーターを意味する12番になっていた。
スペインはワールドカップに向けて、アメリカのワシントンで合宿。カトリカ大学の施設で毎日トレーニングする。そして7日にエルサルバドルとワールドカップ前最後のテストマッチを行う。また、開催地のブラジルに発つ前にスペイン代表は、アメリカ合衆国のバラク・オバマ大統領によって、ホワイトハウスに迎えられる予定になっているとスペインサッカー協会は発表した。