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W杯関連の各空港、未完成部分抱えたまま開幕する空港も

2014.06.06

日本戦が開催されるクイアバへの玄関となるマレシャウ・ホンドン国際空港。同空港では6月2日に新しい着陸便ロビーがオープンした [写真]=写真/Edson Rodrigues/Secopa-MT

 サッカーのワールドカップ開催まで10日の時点で、開催12都市の空港のうち11空港は工事中で、3空港の工事完成はW杯後となることがわかった。(6月)3日付フォーリャ紙が報じている。

 ブラジル空港インフラ業務公社(INFRAERO)は2日、ミナス・ジェライス州ベロ・オリゾンテのコンフィンス空港、アマゾナス州マナウス、ペルナンブッコ州レシフェの3空港の工事の一部は「完成がW杯後になる」ことを認めた。

 特に遅れが目立つのはコンフィンス空港だ。運営がはじまるのが開幕日の12日となるうえに、屋根のある駐車場~ターミナル間の道は埃だらけで、屋根のないところは雨が降ればぬかるみになる。ターミナル内も騒音や埃だらけで、作業用の足場や工具、木材がそこここに見られ、接着剤の匂いが充満している。食堂の改築も終わっておらず、ランショネッテの空調工事担当のフランシスコ・アラウージョさん(52)も、「期日に間に合わせることが出来る存在があるとすれば神のみ」とお手上げ状態だ。

 マナウスの空港でも、チェックイン・エリアをはじめ、いくつかの場所での改装が遅れている。ターミナルの外では新しい駐車場の工事がつづいており、瓦礫の山も見られる上、雨が降れば、あちこちに大きな水たまりが出来るという。

 レシフェ(ヘシーフィ)も未完成な部分が多く、飛行機が着陸すると無認可タクシーが群がって客を奪い合う有様だ。また、空港と地下鉄の駅を結ぶ歩道橋も未完成のままだ。

 だが、未完成の空港は前述の三つだけではない。南大河州ポルト・アレグレでは第1ターミナル・ビルの工事が初期段階で、完成は2016年といわれている。また、セアラー州フォルタレーザでは梁やコンクリートの骨組みがむき出しで、板囲いで隠そうとしても隠しきれないという。

 バイア州サルバドールでは、空港の外に200メートルに及ぶ板囲いが設けられ、工事が中断された部分を隠している。食のコーナーにはWEBへのアクセス自由との看板があるが、実際は機能しておらず、無認可タクシーも横行している。

 パラナ州クリチバではターミナルの改修が遅れて、出発、到着のプラットフォームが暫定的な状態だ。

 リオのガレオン空港では第2ターミナルの国際線到着ロビーが未完成で、ブラジリアでは二つ設けた「動く歩道」のひとつが認可待ちの状態で止まったまま。

 ナタウの新空港は拡張部分への通路2本のうち1本のみが完成した状態の上、税関に問題があり、W杯期間中は国際線が利用できない。

 マット・グロッソ州クイアバも増改築工事完成はW杯後となる。

 なお、聖州グアルーリョス空港のターミナル増設工事は終わったが、新しく出来た第3ターミナルは予定していたキャパシティの25%のみの運営となっており、第1、第2ターミナルの負担が大きくなっている。

(記事協力/MEGA BRASIL、記事提供/ニッケイ新聞)

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