元ドイツ代表の守護神、カーン氏 [写真]=Getty Images
ドイツ代表は6日、マインツにアルメニア代表を迎え、ブラジル・ワールドカップ本大会前最後のテストマッチをおこない6-1と圧勝した。
しかし、この試合を中継した『ZDF』(ドイツ国営第二放送局)でサッカー解説を務める、元同国代表GKオリバー・カーンは試合後、ヨアヒム・レーヴ監督の采配を批判している。その理由は、同監督がこれまであまり成果のなかった“偽9番”戦術をまたしても採用し、トーマス・ミュラーを最前列の中央に配置したからだ。
「本来FWではない人間をワントップの位置に据える戦術では、ドイツ本来の試合運びができない。今日の試合でそのことがはっきりしただろう。私の見解では、あのポジションはミュラーにとって“間違った”ポジションだ。翻って(交代で途中出場した)ミロスラフ・クローゼは相手の深いところまでポジションを取れていた」
また、試合後中継スタジオに現れたレーヴ監督は、カーンのこの批判を聞いた後に「我々はFWを必要としている。とりわけゴールを奪えるFWをね」とだけ答えている。
果たしてレーヴ監督は本番でも“偽9番”にこだわり続けるのだろうか?