スペイン代表のスタイルが認められていなかったことを明かすトーレス [写真]=Getty Images
チェルシーに所属するFWフェルナンド・トーレスが、スペイン代表のこれまでの軌跡を振り返った。チェルシーの公式サイトが同選手のインタビューを掲載している。
トーレスは、2006年に行われたドイツ大会で初めてワールドカップの舞台を経験。当時は決勝トーナメント1回戦でフランス代表に敗れたが、2年後に行われたユーロ2008では欧州王者に輝き、2010年南アフリカ・ワールドカップでは世界王者の称号を得ている。トーレスは挫折を味わったドイツ大会から栄光を掴んだ南アフリカ大会までを振り返り、次のように語っている。
「2006年のドイツから2008年のオーストリア(スイスと共催)にかけては難しい移行期だった。スペイン代表のプレースタイルは好まれていなかったからね。ポゼッションを高めてプレーするルイス・アラゴネスのスタイルは認められず、本当に厳しい時を過ごしたよ。誰も僕たちのようなスタイルを好まず、認めなかったんだ」
「僕たちのスタイルでは、ワールドカップでもユーロでも結果を残せないと言われてきた。強豪国と対戦する時、僕たちのスタイルは効果的じゃないってね。多くの批判に晒されていたよ。それでも僕たちは強く戦った。アラゴネスはこう言ったんだ。『このチームはチャンピオンになれる。君たちはまだそれを信じないかもしれないが、きっとそうなる』ってね」
「ユーロで優勝して彼の言葉が本当だったと思った。(2010年の)ワールドカップのスイス代表戦で敗れた時も彼の言葉を思い出し、『優勝できるんだ』という気持ちを持っていた」
また、スペイン代表でワールドカップ優勝を達成した多くのメンバーにとって、今回のブラジル大会が最後のワールドカップとなる可能性が高い。トーレスは、黄金時代の終わりが近づいているかとの質問に次のように答えた。
「僕らは将来のことを心配していない。だって、スペインには超有望な若手選手たちがいるからね。僕らの次の世代は、僕らやその前のどの世代よりも、偉大になる可能性を秘めている」
(記事/超ワールドサッカー)