日本代表はW杯初戦でコートジボワール代表と対戦する [写真]=兼子愼一郎
3日目はいよいよ日本代表が登場する。直前のテストマッチで3連勝を飾り、けが人も続々と復帰してチームが上り調子にある中、悲願のベスト8進出に向けて大事な初戦に挑む。相手はアフリカの強豪コートジボワール。不動のエースであるディディエ・ドログバ、快足アタッカーのジェルヴィーニョと、前線の要注意人物が好調を維持する一方で、司令塔のヤヤ・トゥーレはけがを抱えており、日本戦に出場するかどうかは微妙な状況だ。復帰すれば脅威が増すだけに、日本とすれば相手に攻める機会を与えず、終始ゲームをコントロールする必要がある。日本らしいパスワークで揺さぶって先制点を奪い、試合を優勢に進めたい。アジリティーに優れ、90分を通じてハードワークを続けられる香川真司や岡崎慎司の動きがカギを握るだろう。
グループC、もう1試合のコロンビアvsギリシャも、日本の対戦相手となるチームの状態や戦術を見るという点では注目の一戦だ。コロンビアは絶対的エースのラダメル・ファルカオを始め、30人の予備登録メンバーに負傷者が続出し、フルメンバーを揃えることができなかった。それでも、10番を背負うハメス・ロドリゲスを筆頭にタレントが揃い、攻撃的なスタイルは魅力十分。堅守を誇るギリシャとの激しいマッチアップが注目ポイントだ。
グループDではイングランドvsイタリアというビッグマッチが実現。イタリアは守護神ジャンルイジ・ブッフォンを中心とした堅守に加え、前線にはアントニオ・カッサーノ&マリオ・バロテッリという“悪童コンビ”を擁し、攻撃力も抜群。イングランドもウェイン・ルーニーを中軸に据え、ダニエル・スタリッジやダニー・ウェルベックといった活きのいい若手が揃っている。ともに優勝候補にも挙げられるチームだけに、大会の行方を占う意味でも重要な一戦になるだろう。
また、前回大会4位のウルグアイはコスタリカと対戦。“死のグループ”を突破するためには何としても勝ち点3を確保したい一戦で、5月下旬にひざの半月板を損傷し、緊急手術をしたエースストライカー、ルイス・スアレスの回復具合、そしてセレッソ大阪でプレーするディエゴ・フォルランのパフォーマンスも気になるところだ。