3大会連続で4強入りと好成績を収め、今大会も優勝候補に挙げられるドイツ [写真]=Bongarts/Getty Images
グループGでは優勝候補に挙げられる国同士、ドイツとポルトガルが初戦で激突する。両者は近年の主要国際大会でことごとく対戦し、その全てでドイツが勝利を収めているが、今回は果たしてどうなるだろうか。
ドイツは守護神マヌエル・ノイアー、ボランチのバスティアン・シュヴァインシュタイガーとサミ・ケディラなど、負傷を抱えていた選手が多く、彼らの試合勘に不安がある上、左サイドハーフのレギュラーだったマルコ・ロイスが直前のテストマッチで左ひざのじん帯を損傷し、離脱する不運にも見舞われた。ワントップは“偽9番”のマリオ・ゲッツェか、それともW杯通算得点記録更新がかかるミロスラフ・クローゼか。ヨアヒム・レーヴ監督の選手起用をはじめ、注目ポイントは多い。一方のポルトガルはエースにしてキャプテンのクリスティアーノ・ロナウドがテストマッチを欠場するなど、コンディションに不安を抱えている。彼が欠場するようだと、ポルトガルにとっては大打撃となるだけに、まずはピッチに立つかどうかに注目が集まる。加えて、C・ロナウドには、「前年のFIFAバロンドール受賞者がいるチームは優勝できない」、「リーグ得点王はW杯で得点できない」という2つのジンクスがのしかかる。これらを払拭できるかが最大の見どころだろう。
ガーナvsアメリカは3大会連続で実現した対戦カードで、これまではガーナが2連勝中。アメリカはリベンジの機会を生かしたい。リビング・レジェンドのランドン・ドノヴァンを選外とする荒療治に、当初は選手たちもショックを受けていたが、テストマッチでは3連勝。“仮想ガーナ”として臨んだナイジェリア戦では、ジョジー・アルティドールが2ゴールと好感触を得て、ブラジルに乗り込んでいる。主力の高齢化が進む今のガーナが相手なら、チャンスは十分にあるだろう。
グループFはアルゼンチンを除く3カ国の戦力が拮抗しているため、イランvsナイジェリア戦はどちらも負けられない一戦となる。ヴィクター・モーゼスら多数のヤングタレントを擁するナイジェリアは、驚異的な身体能力を駆使したプレーでイランを圧倒し、次節以降に向けて弾みをつけたい。