ミュラーに頭突きを見舞ったペペ [写真]=Getty Images
ブラジル・ワールドカップのグループリーグ第1節が16日に行われ、グループGではドイツ代表とポルトガル代表が対戦した。
優勝候補の一角と目されるドイツは、フィリップ・ラームがアンカーを務め、メスト・エジルやマリオ・ゲッツェ、トーマス・ミュラーらが先発に名を連ねる。ワールドカップの通算得点記録更新の期待がかかるミロスラフ・クローゼはベンチスタート。対するポルトガルは負傷の状況が心配されたエースのクリスティアーノ・ロナウドが先発。ナニやペペ、ファビオ・コエントランらがスタメンとなった。
立ち上がりはドイツがパスを回してチャンスをうかがう一方、ポルトガルはC・ロナウドにボールを集める。7分にはショートカウンターからミゲル・ヴェローゾのパスを受けたペナルティエリア内左のC・ロナウドがシュートするが、GKマヌエル・ノイアーの正面を突く。ドイツも直後の8分、相手DFのバックパスが乱れ、ポルトガルGKルイ・パトリシオがパスをミス。拾ったサミ・ケディラがダイレクトシュートで無人のゴールへ打ったが、わずかに枠の左へ外れた。
迎えた12分、ドイツが右サイドでパスを回し、ミュラーの縦パスをエリア内で受けたゲッツェがジョアン・ペレイラに倒され、PKの判定。ミュラーが決め、ドイツが早々に先制する。
ドイツが攻め込む時間が長くなる中、ポルトガルも25分にナニが右サイドからミドルシュートで狙ったが、枠の上へ外れた。3分後、ポルトガルにトラブル。トップの位置に入るウーゴ・アウメイダが左太ももを痛め、エデルとの交代を強いられる。
31分、ドイツはカウンター。エリア内右に侵入したエジルが中央へマイナスパスを送ると、ゲッツェがシュートしたが、ブロックに遭う。しかし、同プレーでCKを得ると、トニ・クロースの送ったボールをマッツ・フンメルスが強烈なヘディングで合わせ、追加点が生まれる。
ポルトガルは36分、スルーパスをエリア内でコエントランがフリーで受けるチャンスとなるが、パスを選択し、クリアされる。直後のCKもエデルがゴール前で合わせたが、枠を上に外れた。
劣勢のポルトガルは38分、バックパスを受けたペペにミュラーがチェイスすると、ペペの手が顔に当たりミュラーが倒れる。これに怒ったペペがミュラーに対して抗議をしながら頭突きを見舞い、一発退場となった。アディショナルタイムには左サイドからのクロースからのクロスをブルーノ・アウヴェスと競り合ったミュラーが蹴りこんで加点し、前半で3点目を獲得。ドイツが終始、攻め込み試合を折り返す。
【スコア】
ドイツ 3-0 ポルトガル
【得点者】
1-0 12分 ミュラー(PK)(ドイツ)
2-0 32分 フンメルス(ドイツ)
3-0 45+1分 ミュラー(ドイツ)