ブラジル・ワールドカップのグループリーグ第2節が19日に行われ、グループDではウルグアイ代表とイングランド代表が対戦した。
ともに初戦を落とし、後のない両者の対戦。ウルグアイは初戦を欠場したルイス・スアレスが先発に復帰。ディエゴ・フォルランは外れた。イングランドは、イタリア戦から変更はなく、ウェイン・ルーニーやスティーヴン・ジェラードがスタメンとなった。
勝利が欲しい両者は序盤からゴール前までボールを展開。10分、イングランドは相手ハンドで得たFKをルーニーが直接狙ったが、わずかに枠を捉えられなかった。15分にウルグアイは右サイドからスアレスがゴール前に送ったボールがDFのクリアミスでファーサイドまで流れ、クリスティアン・ロドリゲスが強烈なシュートを放ったが、こちらもクロスバーを越えた。
徐々に押し込む時間の増えたウルグアイは27分、右CKをスアレスがグラウンダーで送る。ニアサイドでエディンソン・カバーニが合わせたが、ゴール右上へ外れた。31分にはイングランドもセットプレーでチャンス。左CKをジェラードがファーサイドへ蹴ると、GK裏まで抜けたボールを体を伸ばしたルーニーがヘディングで合わせたが、クロスバーを直撃してしまった。
迎えた39分、ウルグアイはカウンターからニコラス・ロデイロが左サイドに流れたカバーニへ展開。ゴール前へクロスを送ると、スアレスが体をひねりながら、ゴール左へ決めて、先制に成功する。
失点したイングランドは41分、ルーニーがペナルティエリア内左へスルーパスを送ると、ダニエル・スタリッジが左足を振り抜いたが、ニアサイドへのシュートはGKフェルナンド・ムスレラが弾いた。前半はウルグアイの1点リードで折り返す。
後半に入り49分、ウルグアイは右サイドのCKをスアレスが直接狙うが、ニアサイドへのボールは戻りながらGKジョー・ハートが弾き出した。押し込むウルグアイは52分にもロデイロのスルーパスからエリア内左でカバーニがシュートするも、ゴール右へそれた。
直後にイングランドは左サイドからのクロスをダニー・ウェルベックが落とすと、ルーニーがゴール前でシュートしたが、GKムスレラに阻まれた。65分にイングランドはラヒーム・スターリングに代え、ロス・バークリーを投入。ウルグアイはロデイロに代えてクリスティアン・ストゥアーニが入る。
イングランドは71分にもダニー・ウェルベックを下げ、アダム・ララナを投入して、前線の陣容を変えていく。すると迎えた75分、右サイドでグレン・ジョンソンが突破すると、カットインから中央へラストパス。飛び込んだルーニーがネットを揺らし、イングランドが同点に追いつく。ルーニーはワールドカップ10試合目の出場にして、初得点となった。
攻勢をかけるイングランドだったが85分、ウルグアイはGKムスレラのロングキックをカバーニと競り合ったジェラードの頭に当たり、ボールはDF裏へ。スアレスが飛び出すと、そのまま強烈なシュートでゴールを陥れ、勝ち越しに成功する。ウルグアイは最後のイングランドの猛攻をしのぎ、2-1で勝利した。
24日に行われる第3節でウルグアイはイタリア、イングランドはコスタリカと対戦する。
【スコア】
ウルグアイ 2-1 イングランド
【得点者】
1-0 39分 ルイス・スアレス(ウルグアイ)
1-1 75分 ウェイン・ルーニー(イングランド)
2-1 85分 ルイス・スアレス(ウルグアイ)