決勝点を挙げたメッシ [写真]=Getty Images
ブラジル・ワールドカップのグループリーグ第2節が21日に行われ、グループFではアルゼンチン代表とイラン代表が対戦した。
初戦で白星を挙げたアルゼンチンは先発2選手を変更。ウーゴ・カンパニャーロとマキシ・ロドリゲスに代わり、ボスニア・ヘルツェゴビナ戦で途中出場したフェルナンド・ガーゴとゴンサロ・イグアインが入った。開幕戦はナイジェリアと引き分けたイランは、ナイジェリア戦からホスロ・ヘイダリに代わりマスド・ショジャエイを起用した。
序盤から押し込んでいくアルゼンチンは13分、右サイドからガーゴがDF裏へグラウンダーのアーリークロスを送るとイグアインがシュートするが、飛び出したGKアリレザ・ハギギがブロックした。19分には高い位置でボールを奪ってからイグアインのパスを受けたアンヘル・ディ・マリアが狙ったが、ミドルシュートは枠を越えた。
22分にはペナルティエリア内でイグアインの落としをセルヒオ・アグエロが右足でシュートしたが、ゴール右を捉えたボールはGKハギギが右手で弾き出す好セーブを見せる。直後の左CKにはマルコス・ロホが頭で合わせるも、右へ外れた。アルゼンチンは33分にもゴール正面でFKを得たが、リオネル・メッシの蹴ったボールは枠の右へ外れた。3分後、左サイドでアルゼンチンのFKで、メッシの送ったボールにゴール前でエセキエル・ガライがヘディングでシュートするも、これも枠を捉えられない。
押し込まれながらも堅守で得点を許さないイランは42分、右GKにジャラル・ホセイニがニアサイドで合わせたが、クロスバーを越えた。前半はイランが堅守を見せ、スコアレスで終える。
後半も立ち上がりから攻めるアルゼンチンに対し、イランは52分、カウンターからショジャエイが持ち上がり、右サイドのペジマン・モンタゼリへ展開。中央へのクロスにレザ・ゴーチャンネジャドがヘディングで合わせたが、GKセルヒオ・ロメロの正面だった。
60分、アルゼンチンはピッチ中央をメッシがドリブルで持ち上がり、そのままシュートしたが、ゴール左へ外れる。67分にはイランに決定機。右サイドからモンタゼリがアーリークロスを送ると、アシュカン・デジャガがダイビングヘッドで飛び込み合わせたが、GKロメロが好反応で防いだ。アルゼンチンは74分にゴール正面やや左で得たFKをメッシが狙うが、これも枠を捉えられない。直後にはディ・マリアがエリア内左でシュートするが、GKハギギの正面をついた。
76分に両ベンチが動く。イランはショジャエイに代え、初戦スタメンのホスロ・ヘイダリがピッチへ。アルゼンチンはアグエロとイグアインを下げ、ロドリゴ・パラシオとエセキエル・ラベッシがピッチに立つ。
アルゼンチンは84分、右サイドからのアーリークロスにパラシオが頭で合わせたが、GKハギギがセーブ。イランは2分後、一気のカウンター。自陣からのアリレザ・ジャハンバクシュのパスに抜け出したゴーチャンネジャドがシュートするが、GKロメロの好セーブに阻まれた。
このままスコアレスドローに終わるかに思われた後半アディショナルタイム。アルゼンチンはペナルティエリアやや外右でメッシがボールを受けると、左足を一閃。ボールはゴール左へ吸い込まれ、アルゼンチンが待望の1点を獲得する。試合はそのまま終了し、1-0でアルゼンチンが勝利した。
2連勝のアルゼンチンは勝ち点を6とし、決勝トーナメント進出を決めた。25日に行われるグループ最終節ではアルゼンチンがナイジェリア、イランがボスニア・ヘルツェゴビナと対戦する。
【スコア】
アルゼンチン 1-0 イラン
【得点者】
1-0 90+1分 リオネル・メッシ(アルゼンチン)