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ポルトガル、土壇場ゴールでドロー決着…ベスト16進出に望み残す

2014.06.23

値千金の同点弾を決めたヴァレラ(右) [写真]=Getty Images

 ブラジル・ワールドカップのグループリーグ第2節が22日に行われ、グループGではアメリカ代表とポルトガル代表が対戦した。

 開幕戦で白星を収めたアメリカは、この試合に勝利するとグループリーグ勝ち抜けが決定。ガーナ戦で負傷交代したジョジー・アルティドールに代え、グラハム・ズシが先発となった。一方のポルトガルは敗れると敗退決定。けがの状況が心配されたクリスティアーノ・ロナウドが先発となり、負傷のルイ・パトリシオ、ファビオ・コエントラン、ウーゴ・アウメイダ、初戦で退場となったペペに代わり、エウデル・ポスティガやベトらがスタメンとなった。

 立ち上がりの5分、ミゲル・ヴェローゾが左サイドからアーリークロスを送ると、DFがクリアミス。ファーサイドまで流れたボールを拾ったナニが蹴り込み、ポルトガルが先制に成功する。リードを許したアメリカは13分、ゴール正面やや右で得たFKをクリント・デンプシーが直接狙ったが、枠の上へ外れた。

 16分、ポルトガルにまたも不運。初戦で負傷したH・アウメイダに代わってこの日先発となったポスティガが太ももを痛めてエデルとの交代を強いられる。直後にアメリカはDFライン裏へのロングボールに抜け出したデンプシーがペナルティエリア内右の角度のない位置から狙うが、シュートはGKベトが足で防いだ。

 アメリカは24分、マイケル・ブラッドリーが強烈なミドルシュートを打つが枠を捉えられず。28分にもブラッドリーが狙うが、これも枠の右へそれた。4分後にはファビアン・ジョンソンが遠い位置からシュートを打つなど、アメリカは積極的な姿勢を見せる。

 42分、ポルトガルはカウンターから左サイドのC・ロナウドが持ち上がり、右サイドへ展開すると、ナニがシュートを放ったが、GKティム・ハワードの正面だった。

 前半終了間際にはナニが強烈なミドルシュートを打つとポストをヒット。こぼれ球をエデルがつめたボールはミートしなかったため、浮き球となったボールはハワードがバランスを崩しながらも弾き出した。前半はポルトガルの1点リードで折り返す。

 ハーフタイムにポルトガルはアンドレ・アルメイダに代え、ウィリアム・カルヴァーリョが入る。55分、アメリカは右サイドの深い位置までジョンソンが侵入。GKベトが飛び出したところで中央に送ると、ブラッドリーがシュートをするが、カバーに入ったリカルド・コスタが身を挺してブロックした。

 後半、優位に試合を進めていたアメリカは64分、右CKのこぼれ球を拾ったジャーメイン・ジョーンズが鮮やかなミドルシュートをゴール右へ決め、同点とする。決勝トーナメント進出に勝利の欲しいポルトガルは69分にラウール・メイレレスを下げ、シルヴェストレ・ヴァレラが入る。

 迎えた81分、アメリカは途中出場のデアンドレ・イェドリンが右サイドの深い位置まで突破。クロスを中央で受けたブラッドリーがシュートし、ブロックを受けたが、こぼれ球をズシがエリア内左で折り返すと、最後はデンプシーが体で押し込み、逆転に成功する。しかし、試合が終了するかに思われた後半アディショナルタイム。ポルトガルは右サイドのC・ロナウドからのクロスをヴァレラがダイビングヘッドで飛び込み、ネットを揺らして土壇場で同点にすると、そのまま試合は終了。2-2の引き分けに終わった。

 ポルトガルは土壇場の得点で敗退決定を免れ、アメリカは決勝トーナメント進出を決めることができなかった。26日に行われるグループ最終節でアメリカはドイツ、ポルトガルはガーナと対戦する。2試合を終え、勝ち点4同士のアメリカとドイツの試合がドローに終わると、両チームの決勝トーナメント進出が決定する。

【スコア】
アメリカ 2-2 ポルトガル

【得点者】
0-1 5分 ナニ(ポルトガル)
1-1 64分 ジャーメイン・ジョーンズ(アメリカ)
2-1 81分 クリント・デンプシー(アメリカ)
2-2 90分+5分 シルヴェストレ・ヴァレラ(ポルトガル)

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