先制点を決めたマルケス [写真]=Getty Images
ブラジル・ワールドカップのグループリーグ第3節が23日に行われ、グループAではクロアチア代表とメキシコ代表が対戦した。
決勝トーナメント進出が懸かる両者。勝ち点3のクロアチアは前節から1選手の変更。マリオ・マンジュキッチやルカ・モドリッチは変わらず先発となった。一方、勝ち点4のメキシコはブラジル戦と同じメンバーの起用となった。
序盤はグループリーグ突破に勝利の欲しいクロアチアが押し込む。メキシコも15分にエクトル・ミゲル・エレーラがミドルシュートを放ったが、ゴール右上へ飛んだボールは惜しくもクロスバーに阻まれる。19分にはスルーパスに抜け出したオリベ・ペラルタがGKと1対1になるが、シュートミスし、ボールは枠の右へ外れた。
27分、クロアチアはゴール正面からダニエル・プラニッチがミドルシュートで狙うが、クロスバーを越えた。2分後にもイヴァン・ペリシッチがシュートするがこれも枠を捉えられない。前半は決定機が少なく、スコアレスで終える。
後半に入り、局面を打開したいクロアチアは57分、シーメ・ヴルサリコに代え、マテオ・コヴァチッチを投入する。一方のメキシコもジオバニ・ドス・サントスを下げ、ハビエル・エルナンデスをピッチへ送り出す。
64分、メキシコは右サイドからのクロスがファーサイドまで流れると、アンドレス・グアルダードがシュート。ダリヨ・スルナがブロックに入って防ぐと、メキシコ陣営はハンドを猛アピールしたが、判定はCKに。直後のCKも直接ゴールへ向かったボールはGKスティペ・プレティコサの頭上を越えたが、ベドラン・チョルルカがカバーに入り、クロアチアはしのぐ。
迎えた72分、メキシコは左CKを得ると、主将のラファエル・マルケスがヘディングで合わせてネットを揺らし、貴重な先制点を獲得する。3分後にはカウンターからエルナンデスが右サイドを上がってきたペラルタに預ける。グラウンダーのクロスを送るとファーサイドのグアルダードが流し込み、メキシコに追加点が生まれる。
78分、クロアチアは左サイドからドリブルでペナルティエリア左に侵入そのままシュートを放つと、GKギジェルモ・オチョアの横をボールが抜けたが、カバーに入ったエクトル・モレノがクリアし、失点を許さない。82分にはエルナンデスが試合を決定づける3点目を獲得。
クロアチアは87分にイヴァン・ラキティッチのパスを受けたペリシッチがゴール左からシュートを決め、1点を返すが、直後にアンテ・レビッチが退場処分に。試合はそのまま終了し、メキシコが3-1で勝利した。
ブラジルと勝ち点7で並ぶメキシコだが、得失点差で2位での決勝トーナメント進出が決定。1回戦ではオランダと対戦する。
【スコア】
クロアチア 1-3 メキシコ
【得点者】
0-1 72分 ラファエル・マルケス(メキシコ)
0-2 75分 アンドレス・グアルダード(メキシコ)
0-3 82分 ハビエル・エルナンデス(メキシコ)
1-3 87分 イヴァン・ペリシッチ(クロアチア)