グループリーグ2試合で8得点と攻撃陣が好調のフランス [写真]=FIFA via Getty Images
全チームに決勝トーナメント進出の可能性が残されているグループE。2連勝で首位に立つフランスは、エクアドルとの対戦で引き分け以上なら勝ち抜けと、最も有利な立場にある。
フランスは、ヨアン・キャバイエが累積警告で出場停止、ママドゥ・サコとラファエル・ヴァランがコンディション不良でプレーできるかどうか微妙な状況にあるため、守備陣に不安を抱えている。しかし、相手は攻撃に特化したチームではないため、余裕を持ってこの試合に臨めるはずだ。エクアドルの堅守を絶好調のカリム・ベンゼマやオリヴィエ・ジルーらがどう崩すかが注目ポイントとなる。
2連敗を喫したホンジュラスは、前節でフランスに5失点を喫したスイスと対戦。ホンジュラスは大量得点での勝利が必要なため、ルイス・フェルナンド・スアレス監督も「攻撃的に戦う」と語っており、今まで以上に果敢なプレーを見せるはず。スイスはフランスの勝利を祈りつつ、相手のアタックをしっかりと受け止めながら、効果的な攻撃を繰り出して勝ち点3を手にしたい。
リオネル・メッシが見せる一瞬の輝きによって2連勝を飾り、既に16強入りを決めているグループFのアルゼンチンは、2位ナイジェリアと対戦。決勝トーナメント1回戦でフランスとの対戦を避けるためにも、首位通過は不可欠。この試合もフルメンバーに近い陣容で戦うことになるだろう。身体能力では相手に分があり、カウンターにも警戒が必要なだけに、慎重な戦いぶりが求められる。ただ、ナイジェリアは勝ち点1を上積みすればグループリーグの突破が決まるため、消耗戦を避ける展開になることも十分に予想される。
徹底的な守備戦術でアルゼンチンを苦しめたイランは、既に敗退が決まっているボスニア・ヘルツェゴビナと対戦。今大会ではアジア勢が軒並み低調だが、イランにはわずかに16強入りの可能性が残されている。とは言え、守ってばかりではナイジェリアを逆転できないため、巨漢選手の多いボスニア・ヘルツェゴビナに対して果敢に立ち向かわなければならない。