ドイツ戦でゴールを挙げたFWジャンらガーナ代表 [写真]=Getty Images
27日に行われるブラジル・ワールドカップのグループリーグ最終節、グループGで、ポルトガル代表との対戦に臨むガーナ代表は、政府から送られてくる、ワールドカップ出場ボーナスの300万ドル(約3億円)を積んだ飛行機を待っている。アメリカの金融メディア『ブルームバーグ』が伝えている。
同メディアによると、ワールドカップの出場ボーナスが本大会の開幕後も、未だに払われていなかったため、ガーナ代表の選手たちが混乱したりや不満の声を挙げていた。それを受けてガーナのジョン・ドラマニ・マハマ大統領が未払い問題の解決に動き、現金で300万ドル(約3億円)を飛行機で送ったと伝えられた。
GFA(ガーナサッカー協会)は公式サイトで、以下のように声明を発表した。
「大会が始まっても支払われていない出場ボーナスによって、選手たちに動揺が見られていたため、マハマ大統領が行動を起こしました。大統領は、個人的に選手たちと話し、水曜日(25日)の午後までにはお金がすぐ支払われると、選手たちに保証しました」
また同代表を率いているクウェシ・アッピアー監督は「これは、大会の前に解決しておかなければならない状況だよ。選手たちに毎日『お金が来る』と話さなければならないんだ、とても難しい状況だ。でも選手たちはよく取り組んでいるし、ポルトガル戦に集中しているよ」とコメント。またわざわざ現金を飛行機で送る理由について、「選手たちは、現金を要求したんだ。多くの選手がガーナに銀行口座を持っていないからね」と明らかにしている。
27日に行われるポルトガル戦は、ガーナ代表が決勝トーナメントに進出するためには、勝利が必須条件となっている。