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スアレスだけではない…イングランド代表サポーターにも噛みつき魔

2014.06.29

W杯ウルグアイ戦を観戦するイングランド代表サポーター [写真]=Getty Images

 19日にサンパウロで行われたブラジル・ワールドカップのグループD第2節でイングランド代表はウルグアイ代表と対戦し1-2で敗戦した。同試合終了間際にイングランド代表ファンが、別のファンに左耳たぶを噛み切られていたことが明らかとなった。29日付のイギリス紙『ピープル』は「野蛮」という見出しで、被害者の近くで別のファンが撮影した一部始終の動画を独占的に回収し、事件を報じた。

 この動画にはスタジアム最上階で被害者の黒人男性が白人男性と揉み合いになって左耳たぶを噛み切られ、犯人が警備員に連行される姿が映っており、直後に左耳を流血させた被害者は「彼は僕の耳を噛み切り、黒人の○○と言ってきた」と人種差別されたことを話した。さらに同紙によると犯人は「お前はイングランドをサポートするな」と叫んでいたという。

 動画を撮影したファンは同紙に対し、「この仕打ちを目撃した全ての人たちが本当に不快な思いをした。彼を襲撃した男は愚か者だ。男はイングランドファンを襲撃して人種差別した上に、耳を噛み切った。あれにはぞっとした」と現場の雰囲気を語った。

 イギリス警察の発表によると、被害者は同国から派遣された6名の警官から助言と支援を受け、試合翌日に地元警察に被害届を出したという。警察は目撃者情報から24日にベロオリゾンテで行われた同グループ最終節のコスタリカ対イングランドの試合会場で容疑者を探したが見つからなかった。イギリス外務省も同様の発表を行い、被害者はブラジルの領事館から援助を受けたとされる。

 24日に行われたグループD最終節のウルグアイ代表とイタリア代表の試合では、ウルグアイ代表FWルイス・スアレスがイタリア代表DFジョルジョ・キエッリーニを噛んだとしてFIFA(国際サッカー連盟)から9試合の代表戦出場停止と4カ月のサッカー活動禁止という処分を受けたが、この犯人は逮捕されれば傷害罪で懲役刑に科されることが確実となっている。

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