29日に行われたブラジル・ワールドカップの決勝トーナメント1回戦で、メキシコ代表はオランダ代表と対戦し、1-2で敗れ、今大会ベスト16で敗退となった。メキシコ代表を率いるミゲル・エレーラ監督は、同試合での審判の判定に怒りを露わにした。スペイン紙『アス』が伝えている。
今大会を、「始めから全てがメキシコにとって不利だった」と振り返ったエレーラ監督は、同試合の敗戦理由を、レフリーだと強調し、次のように語っている。
「チームはいいプレーをしていた。選手たちのパフォーマンスには満足している。だがここ4試合で、レフリーのパフォーマンスには愕然とさせられた。この試合では、ロッベンが3回もダイブしていたが、レフリーは何もしていない。オランダは決して戦うのを止めなかった。そしてレフリーの助けもあって次のラウンドに行けたね」
「レフリーが私たちをワールドカップから敗退させたんだ。もし片方のチームが素晴らしいゴールを決めたら、もう一方は何もできないだろう。だが、今日は下手なレフリーのせいで違った。試合は延長戦に突入しようとしていたが、レフリーがこの試合を掌握し、PKを作り上げたら、私たちは敗退するしかないよ。審判委員会が、何が起こったか見て、あのレフリーもメキシコのように帰国することを願うよ。彼はここにいるべきではなかったんだ」
また、同監督は、先制点を挙げたFWジオバニ・ドス・サントスを、後半16分にMFハビエル・アキーノと交代させた理由についても、以下のように明らかにている。
「もっと攻撃のルートが欲しかったから、ウィングの下にアキーノを置いた。私たちは、試合を決定づけるためのプロ意識が足りなかった。強豪チームがやるように、プレーするべきだったんだ」
メキシコ代表は、1994年のアメリカ・ワールドカップから6大会連続で、決勝トーナメント1回戦での敗退となった。