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決勝Tで初オーストラリア人審判…本職は教師で、給料6カ月分返上

2014.06.30

コスタリカとギリシャの対戦で主審を務めたウィリアムス氏 [写真]=FIFA via Getty Images

 29日にブラジル北東部のレシフェで行われたブラジル・ワールドカップ決勝トーナメント1回戦で、コスタリカ代表とギリシャ代表が対戦し、PK戦の末、コスタリカ代表が勝利し準々決勝への進出を決めた。惜しくも敗戦となったギリシャ代表は、今大会で初めて決勝トーナメントに進出していた。それと同時に、主審を務めたベンジャミン・ウィリアムス氏も、オーストラリア人として初めて決勝トーナメントで笛を吹いていた。オーストラリアサッカー連盟(FFA)が公式HPで伝えている。

 37歳のウィリアムス氏は、20日に行われたグループEのホンジュラス代表とエクアドル代表の試合と、26日に行われたグループHの韓国代表とベルギー代表の試合でも主審を務めている。

 また、アメリカのサッカーサイト『Soccerly』によると、ウィリアムス氏の本職は教師で、オーストラリアの首都キャンベラにある国立高校で体育の先生をしている。そして、この大会のために6カ月間の休職をしており、その期間中の給料を返上してまで、本大会に参加している。

 これについて同氏は、「ゼロとしか書かれていない給料明細を2週間ごとに見るのはちょっとおかしなことだね。だけど、人生で1度のチャンスのために、間違いなく犠牲を払う価値があるよ」とコメント。ワールドカップで主審を務めることに誇りを持っている。

 2012年のロンドン・オリンピックでも笛を吹いていたウィリアムス氏は、初の決勝トーナメントでの試合で、後半21分にコスタリカ代表DFオスカル・ドゥアルテを退場させ、また、合計で7枚のイエローカードを出している。

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