ブラジル・ワールドカップの決勝トーナメント1回戦が6月30日に行われ、アルジェリア代表と対戦したドイツ代表は延長戦の末2-1で勝利し、ベスト8に駒を進めた。
ドイツ紙『ビルト』は、この試合に出場した同国代表選手の採点と寸評を発表。再三ペナルティエリア外へ飛び出し、ピンチを防いでいたGKマヌエル・ノイアーと、先制点を挙げたFWアンドレ・シュールレに最高点「1」が与えられた。決勝弾を決めたMFメスト・エジルには、厳しい評価の「5」がつけられている。
各選手の採点と寸評は以下のとおり(最高点1、最低点6)。
■GKマヌエル・ノイアー(バイエルン):採点1
「この試合において彼の存在を忘れることはできない。彼はベストなゴールキーパーだっただけではなく、サイドバックとして、センターバックとして、そしてリベロとしてもベストな選手だった。彼は全てを救ってくれた」
■DFシュコドラン・ムスタフィ(サンプドリア/イタリア):採点6
「このような選手をワールドカップの舞台で探すのは難しい。せいぜいベンチに座るレベルだろう。右サイドバックとして存在感を出せず、19パーセントのミスパス率。太もものけがで交代したが、彼にとってはそれが救いだっただろう」
■DFペア・メルテザッカー(アーセナル/イングランド):採点4
「空中戦では強さを見せるも、隣のパートナーの下手な仕事が彼にも伝染してしまった」
■DFジェローム・ボアテング(バイエルン):採点5
「センターバックを務めたが、彼は大きな問題を引き起こした。ポジショニングミスばかりで、前半はたった4.5kmしか走らなかった」
■DFベネディクト・ヘヴェデス(シャルケ):採点6
「ダメだ、ダメだ、ダメだ!彼は左サイドバックの選手ではない。相手の動きに眩暈を起こし、そして全く前に顔を出さなかった」
■MFフィリップ・ラーム(バイエルン):採点5
「ムスタフィのけがにより、アンカーから右サイドバックにポジションを変えたが、良くはならなかった」
■MFバスティアン・シュヴァインシュタイガー(バイエルン):採点4
「ドイツの初シュートを40分に放った。インパルスは少なかった」
■MFメスト・エジル(アーセナル/イングランド):採点5
「1対1で度胸がない。攻撃でのアイディアもない。2点目を決めたが、今大会ここまでで最大の失望だ」
■MFトニ・クロース(バイエルン):採点5
「ミドルシュートは打ったが、ほとんど横パスばかり。テンポがない」
■FWマリオ・ゲッツェ(バイエルン):採点5
「多くのボールを要求したが、存在感は薄かった」
■FWトーマス・ミュラー(バイエルン):採点3
「いつものようにプレーしたかったようだが、いつものようにプレーはできなかった。混乱とカオスに満ちたドイツ代表の中ではベターな選手だった」
■FWアンドレ・シュールレ(チェルシー/イングランド):採点1
「ドイツに勢いをもたらした。ベストなフィールドプレーヤーであり、ヒールシュートからの得点は見事だった」
■MFサミ・ケディラ(レアル・マドリード/スペイン):採点4
「ボランチの位置に交代で入ったが、戦いを放棄していた」
■MFクリストフ・クラマー(ボルシアMG):出場時間が短いため採点なし
「ワールドカップデビューを祝い、勝利を守った」