メッシ中心の戦い方に苦言を呈するマラドーナ氏 [写真]=Getty Images
元アルゼンチン代表のディエゴ・マラドーナ氏が、同国代表に「組織的な戦い方」を求めた。『ベネズエラTV』で語ったマラドーナ氏のコメントを、イギリス紙『デイリーメール』が伝えた。
アルゼンチン代表は1日に行われたブラジル・ワールドカップの決勝トーナメント1回戦でスイス代表と対戦し、延長戦の末に1-0で勝利した。辛くもベスト8に進出を決めたチームに対して、マラドーナ氏は、FWリオネル・メッシに依存している戦術を改善する必要があると提言している。
「アルゼンチンはまだポテンシャルを生かしきれていない。選手たちは現在のチームが“スポルティング・メッシ(メッシのクラブの意味)”になっている状況を頭に入れておかなくてはならない。メッシは素晴らしいゴールを奪うことができる存在だ。しかし、次の試合でメッシがゴールを奪えなくても、彼に責任を追求することはできない」
「全体的に組織的な戦い方をするべきだ。そうすればアルゼンチンはより良い戦い方をすることができる。スイスは組織的で素晴らしいプレーを見せた。ただ、彼らにはフットボーラーが少なかった」
またマラドーナ氏は、アルゼンチンの戦い方に対する不満を明かし、状況を変えるのは指揮官だけだと主張した。
「キッド(メッシの意味)はとても孤独を感じているだろう。アルゼンチンは、ストライカーの動き出すタイミングなどでテンポを変えることをしない。試合を見ていると、怒りや欲求不満を強く覚える。この状況を変えるのは指揮官しかいない。ベルギー戦で改善が見られないなら、困ったものだ」
アルゼンチン代表は、5日のブラジル・ワールドカップ準々決勝でベルギー代表と対戦する。
(記事/超ワールドサッカー)