先制点を決めたイグアイン(左) [写真]=Getty Images
ブラジル・ワールドカップの決勝トーナメント準々決勝が5日に行われ、アルゼンチン代表とベルギー代表が対戦した。
1990年大会以来、6大会ぶりの準決勝進出を目指すアルゼンチンは、決勝トーナメント1回戦のスイス戦から3選手を変更。ルーカス・ビグリア、マルティン・デミチェリス、ホセ・マリア・バサンタが起用された。一方、1986年大会以来、7大会ぶりのベスト4入りを狙うベルギーは、アメリカ戦から1選手を変更し、ドリース・メルテンスに代わって、ケヴィン・ミララスがスタメンとなった。
試合は序盤、アルゼンチンが優勢に進めて8分、リオネル・メッシからパスを受けたアンヘル・ディ・マリアが右サイドをオーバーラップしたパブロ・サバレタにスルーパスを狙う。これはDFの出した足に阻まれたが、ペナルティエリア内中央にこぼれたボールを、ゴンサロ・イグアインがダイレクトで右足を振り抜くと、ゴール左のネットを揺らし、アルゼンチンが先制する。イグアインは今大会初ゴール。
失点後はベルギーがボールを持つ時間が増える。26分、ケヴィン・デ・ブライネがゴール正面からミドルシュートを狙ったが、GKセルヒオ・ロメロが防いだ。アルゼンチンは29分、カウンターからメッシの自陣からのスルーパスを受けたディ・マリアが抜け出したが、シュートはヴァンサン・コンパニがブロックに入り、守った。
直後にアルゼンチンに痛手。ディ・マリアがシュートを放った際、右太ももを痛め、33分にエンツォ・ペレスとの交代を強いられる。40分にアルゼンチンはゴール正面でメッシがボールをキープしてFKを獲得。直接自身で狙ったが、枠を捉えられず。直後にベルギーも左サイドのヤン・フェルトンゲンからのクロスにミララスがヘディングで合わせたが、ゴール左に外れた。前半はアルゼンチンの1点リードで終える。
後半に入り55分、アルゼンチンはカウンターに入ったベルギーのエデン・アザールからボールを奪うと、イグアインがドリブルで突破し、GKと1対1の場面となったが、シュートはクロスバーをヒットした。
ベルギーは59分、ミララスとディヴォック・オリギに代え、メルテンスとロメル・ルカクを投入。直後に左サイドからのクロスをマルアン・フェライニがヘディングで合わせる場面が訪れたが、シュートはクロスバーを越えた。
時間の経過とともにベルギーが押し込むようになる。アルゼンチンは71分にエセキエル・ラベッシとロドリゴ・パラシオを、ベルギーはアザールを下げてナセル・シャドリを投入する。81分にはフェルナンド・ガゴがイグアインに代わってピッチに入り、両チームとも交代枠を使い切る。
パワープレーを仕掛けるベルギー。85分にはゴール前の混戦からこぼれ球をデ・ブライネがミドルレンジで狙ったが、DFに当たり、ゴール右に外れる。長身の選手を目掛けてハイボールを送るベルギーの攻めをアルゼンチンはしのぎ切り、1-0で勝利した。
アルゼンチンは準優勝した1990年イタリア大会以来となる6大会ぶりの準決勝進出。9日にオランダとコスタリカの勝者と対戦する。
【スコア】
アルゼンチン 1-0 ベルギー
【得点者】
1-0 8分 ゴンサロ・イグアイン(アルゼンチン)