準々決勝でフランスを破ったドイツの選手たち [写真]=Getty Images
4日に行われたブラジル・ワールドカップの準々決勝で、ドイツ代表はフランス代表と対戦。相手よりも合計7kmも多く走り抜いた前者が1-0で勝利した。これにより、同国代表は4大会連続のベスト4進出という偉業を達成している。
5日、ドイツ紙『ビルト』が明かしたところによると、ヨアヒム・レーヴ監督はこの試合で、ある願掛けをしていたという。
遡ること約1カ月、同国西部の町デュッセルドルフで5月31日に『ワールドカップ・チャンピオン祭』というイベントが開催され、1954年のスイス大会に出場したホルスト・エッケル氏やハンス・シェーファー氏らも含む、過去3回の同国代表優勝メンバー全員のサインが書かれたユニフォームが寄贈された。
レーヴ監督は選手を奮い立たせるため、準々決勝の会場となったマラカナン・スタジアムのロッカールームにこのユニフォームを飾ったそうだ。
奇しくもこの日は、『マジック・マジャール』と呼ばれ当時世界最強と謳われていたハンガリー代表をドイツ代表が3-2で破り、『ベルンの奇跡』と後に語り継がれることになったスイス大会の決勝からちょうど60年後だった。
決勝トーナメント1回戦、対アルジェリア代表の散々なパフォーマンスから一転して強さを見せつけたドイツ代表。歴代優勝メンバーの想いはしっかりと彼らの胸に届いたようだ。