倒れこむネイマールに駆け寄るマルセロ [写真]=FIFA via Getty Images
コロンビア代表との激闘の末、ブラジル・ワールドカップでのベスト4進出を決めたブラジル代表。その代償として、絶対的エースの戦線離脱という大きな痛手を背負った指揮官が、負傷直後のネイマールの言葉を明かした。スペイン紙『マルカ』が、6日に伝えている。
4日に行われた、ブラジル対コロンビアの準々決勝。試合終盤の85分、王国ブラジルの背番号10を背負うFWネイマールが、コロンビア代表DFフアン・スニガとの接触の後、ピッチに倒れこんだ。エースの尋常ではない痛がり方に、不安を覚えたDFマルセロがすぐさま駆け寄り、声を掛けるシーンが見られた。
その時の様子について、ブラジルを率いるルイス・フェリペ・スコラーリ監督が以下のように明かしている。
「ネイマールは心配するマルセロに対して『脚の感覚がないんだ』と訴えたようだ。大きな不安に駆られたマルセロが、すぐにチームドクターを呼び寄せたが、ピッチ上は混乱していてドクターたちが入ることも許されなかった。本当に恐怖の時間だった」
さらに、同監督はネイマールの離脱を「チームにとって痛すぎる事件」と表現した上で、「我々は失ってはならない唯一の存在を失ったんだ。彼は、どんな試合でも違いを創り出して、チームを勝利に導いてくれていた。それでも、我々は負けてはならない。準決勝も決勝も勝ち進むんだ」と話し、絶対的エースを失いながらも、自国開催での優勝に向けてさらなる意気込みを見せた。
2002年大会以来の優勝を狙うブラジルは、9日に決勝進出を懸けてドイツ代表と対戦。勝ち上がった場合、オランダ代表対アルゼンチン代表の勝者と、優勝を懸けて争うこととなる。