6日にリオ・デ・ジャネイロで練習を行ったオランダ代表 [写真]=Getty Images
オランダ代表が、ブラジル・ワールドカップの期間中、チームが滞在するホテルを準決勝までしか確保しておらず、同代表が今まで滞在していたリオ・デ・ジャネイロのホテル・シーザーパーク・イパネマから移動しなければならなくなったと、オランダメディア『NU』が報じている。
オランダ代表は、準々決勝のアルゼンチン戦が行われるサンパウロへと7日に移動する。同試合に勝利し、決勝が行われるリオ・デ・ジャネイロに帰ってきたとしても、同ホテルに滞在することができなくなった。
KNVB(オランダサッカー協会)は、同ホテルの滞在延長を求めたが、FIFA(国際サッカー連盟)が、政府高官やスポンサーのために、リオ・デ・ジャネイロのイパネマや、コパカバーナといったビーチ付近のホテルをすでに確保していた。
これに対し、KNVBのディレクターを務めるベルト・ファン・オーストフェーン氏は、選手たちより、政府高官やスポンサーが優遇されることに不満を漏らした。
「チームが大会の最後まで滞在できないのは、不適切なことだ。選手たちが譲らなければならないのは、サッカーにとって有益なことではない」
「仕方のないことだった。もし大会が終了するまでホテルを予約したかったら、どこか山の上の方のホテルをとらなければならなかった。(アルゼンチン戦の)結果にもよるが、我々はチームが滞在できるホテルを探さないといけない」
「決勝は、リオ・デ・ジャネイロで、3位決定戦はブラジリアだ。このようなことをしなければならないのは残念なことだ。選手たちはこのホテルに慣れていた。彼らはキャリアで最大の試合を前に、移動を強いられるかもしれない。4年前の南アフリカでも同じだったよ」
オランダ代表は9日に、準決勝でアルゼンチン代表と対戦する。そして、その試合に勝利すれば、2大会連続となる決勝に進出。8日にブラジル代表とドイツ代表の対戦が行われ、その試合の勝者と対戦することとなる。