ウクライナのポロシェンコ大統領(左)とドイツのメルケル首相(右) [写真]=Anadolu Agency/Getty Images
ウクライナのペトロ・ポロシェンコ大統領が、自国に軍事介入しているロシアで、2018年にワールドカップが開催されることに憂慮を示し、各国にボイコットを訴えかけた。16日付のイギリス紙の『ガーディアン』が報じている。
ウクライナ・プレミアリーグの名門シャフタールの本拠地であるドネツクを含め、ウクライナの多くの都市が親ロシア派に占領されている。大統領は政治とサッカーは分離して考えるべきであるという意見に理解を示しつつも、ロシアでのW杯開催には強固な態度を示した。
「ロシアでのW杯開催に対するボイコットを各国は考慮すべきだ。ロシア軍がウクライナに駐屯する限り、ロシアでのW杯開催はありえない」
ポロシェンコ大統領は、ドイツのアンゲラ・メルケル首相にロシアに対するさらに厳しい制裁とウクライナへの非軍事的な援助を求めていると語った。
「我々はウクライナ市民だけでなくウクライナ兵士も守る義務がある。レーダー偵察機、無人航空機、暗視装置などが必要だし、これらの援助をメルケル首相に要請しようと思っている。それらの装備は相手を攻撃するためのものではない。我々は誰も傷つけたくないんだ」