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FIFA会長、W杯開催地カタールのさらなる労働条件改善を求める

2015.03.17

FIFAのゼップ・ブラッター会長 [写真]=Getty Images

 FIFA(国際サッカー連盟)のゼップ・ブラッター会長が、2022年にワールドカップが開催されるカタールで、スタジアム建設における労働条件の改善を訴えた。15日付のイギリスメディア『BBC』や『スカイスポーツ』など各メディアが報じている。

 国際労働組合総連合(ITUC)は、カタールのスタジアム建設のために1000人以上の外国人労働者が過酷な労働条件のために死亡したと告発しており、カタールのタミム・ビン・ハマド・サーニ首長も労働条件を改善する必要性を認めている。

 ブラッター会長はタミム首長を訪れ、カタールで働く全ての労働者が適切な労働条件の下で安全に働けるための制度を整えるように訴えた。

 同会長は、タミム首長との会談について「最高責任者であるタミム首長から直接話を聞く必要があったんだ。来週のFIFAの幹部ミーティングで2022年カタールW杯の日程を決定する前にね。幸いなことに、タミム首長は労働者の福利厚生のために熱心に取り組んでいると思ったし、カタールにいる労働者の労働条件は改善しているように感じられたよ」と述べ、改善の兆しが見えたようだ。

 続けて、「FIFAがスタジアム建築に関する労働法の整備をカタールに要請して以降、労働条件は概ね改善されていると多くの人権団体が報告している。もちろん全てのカタールの労働者が安全な労働環境で働けるようにさらに取り組む必要はあるがね。そのためには建設会社から政治家までワールドカップに関わる全ての関係者が団結して取り組まなければならない。カタールがホスト国としてワールドカップを開催するためには相応の責任を負わねばならないのは明らかだ」とコメントしている。

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