W杯ベスト8進出を決めたなでしこの佐々木監督 [写真]=Getty Images
FIFA女子ワールドカップ・カナダ2015の決勝トーナメント1回戦が23日に行われ、オランダ女子代表と対戦したなでしこジャパンが2-1の勝利を収め、ベスト8進出を決めている。
試合後の取材に応じた佐々木則夫監督は「オランダは意外に引いてカウンターという手法をとってきた。両サイドに振りながら右サイドの空いたスペースを使えたのがよかったと思います。ワンタッチ、ツータッチでボールを動かせて、パスではなくシュートで終わる意識というのは非常に狙い通りでした」と、試合内容に満足感をみせた。
グループステージの3試合同様、試合終盤は攻め込まれる苦しい展開となったが「いつも申し訳ございません。スピルバーグ監督は最後の最後までハラハラ、ドキドキのの場面を作ってしまいまして。あれは僕のせいなんです。次はないようにと思っているんだけど、いつもありますよね。一番ハラハラしてるのは僕なんだけどね」と、最後まで結末のわからない試合をしてしまうのが自身の責任であると話している。
準々決勝の対戦相手であるオーストラリアについては「いつもアジアでやってる時とは違います。この大会で上昇しているチーム。僕が監督になってから負けたことがないけど、心して戦わなければと思います」と警戒心を示した。
オランダ戦では攻撃に改善が見られたが「これまでの3試合で攻撃がだめだったので準備しました。でも今日の勝因は守備のほうです。そこを見ていただきたい。チャレンジしてカバーして、流れの中の守備、そして前線からの守備。守備から生まれた攻撃だったと思います」とディフェンス面を評価している。
また、人工芝のピッチについては「今日のバンクーバーが一番、ボールが走りましたよ。たくさん水を撒いてくれたので。相手もボールを動かしやすかったと思いますが、我々はピッチが重いのが苦手。筋力もそんなにないので。でも、女子サッカーもスピーディーになったほうがいいので、大会運営にはぜひボールが走りやすいピッチを意識していただきたいです。それは人工芝がダメというわけではないですよ」とコメントした。
大会連覇を目指すなでしこジャパンは、27日に準々決勝でオーストラリア女子代表と対戦する。