予選2位につけるアイスランドのサポーター [写真]=Anadolu Agency/Getty Images
先月末から今月にかけ、世界各地で開催されたワールドカップ予選。
アジアとオセアニアではプレーオフを残して全日程を終えたが、その他の地域は2試合を残しており、来月、運命をかけた戦いが行われる。
この記事では悲願の初出場が近付いている6つの代表チームを紹介する。
■シリア代表
状況:4次予選進出/アジア
出口の見えない悲劇的な紛争に悩まされているシリア。
今なおホームで試合を開催できない状況にあるが、最終予選の最終節イラン戦では後半ATに同点弾を決め、土壇場でウズベキスタンを得失点差で上回って4次予選行きを決めた。
仮に4次予選でオーストラリアを退けてもまだ北中米カリブとの大陸間プレーオフが待っているが、この苦難を乗り越えることで、傷付いた国民を勇気づけたいところだ。
・次の試合
vsオーストラリア代表(H&A)
■パナマ代表
状況:グループ3位/北中米(3位までに出場権、4位は大陸間プレーオフ)
双子の怪人デリー・バルデス兄弟を生んだパナマ。
ゴールドカップで2度の準優勝を誇り、近年はユースの国際大会でも結果を残しているものの、ワールドカップへの出場経験はない。前回は、大陸間プレーオフ行きを手中に収めていたが、最終節の後半ATに2発を被弾し、悲劇的な敗退を味わった。
日韓大会でエクアドルを初出場に導いた知将ボリージョ・ゴメスは、「野球の国」と言われるパナマを「サッカーの国」へと変えられるだろうか。
・残り試合
vsアメリカ代表(A)
vsコスタリカ代表(H)
状況:グループ首位/アフリカ(首位のみに出場権)
フィリップ・トルシエ氏がかつて指揮したことでも知られる西アフリカのブルキナファソ。
前回大会はヴァイッド・ハリルホジッチ監督率いるアルジェリアにアウェーゴールの差で敗れ本大会出場を逃したが、今予選は2試合を残してグループステージの首位に立っている。
・残り試合
vs南アフリカ代表(A)
vsカーボベルデ代表(H)
状況:グループ2位/アフリカ(首位のみに出場権)
旧ポルトガル領といえばアンゴラ、モザンビークのほうが有名だが、近年のタレント輩出度でいえば彼らが上回るかもしれない。
ヘンリク・ラーション氏の父親の出身国であり、ナニを輩出したことで知られる西アフリカ沖の小さな島国は、2013年にネイションズカップ初出場を果たすと、今予選ではブルキナファソと同勝点の2位につけている。
・残り試合
vsセネガル代表(H)
vsブルキナファソ代表(A)
■アイスランド代表
状況:グループ2位/欧州(首位に出場権、2位の上位8チームはプレーオフへ)
人口約30万の小国ながらオランダを抑えてEURO予選を突破し、昨年の本大会で旋風を巻き起こしたアイスランド。それがフロックではなかったことを今予選でも証明しており、首位クロアチアと同勝点の2位につけている。
・残り試合
vsトルコ代表(H)
vsコソボ代表(A)
状況:グループ2位/欧州(首位に出場権、2位の上位8チームはプレーオフへ)
セルビア・モンテネグロから分離独立したのが2006年。翌年のキリンカップでは日本代表と対戦し0-2で敗れているが、さすがはあのデヤン・サビチェヴィッチ氏を輩出した東欧のタレント量産国だ。
今予選ではステヴァン・ヨヴェティッチを軸に、首位ポーランドと勝点差3のグループ2位に位置しており、ワールドカップ出場が手に届くところまできている。
・残り試合
vsデンマーク代表(H)
vsポーランド代表(A)
(記事提供:Qoly)
By Qoly