オランダなどの突破が危ぶまれる一方悲願の初出場に近づいている国も [写真]=Getty Images
佳境を迎えるワールドカップ予選。
ヨーロッパでは各組のラスト2試合がこの10月に行われる。
そこで今回は、その動向が注目される5つのチームをピックアップしてみよう。
■オランダ代表
2018年ワールドカップの出場に向け、黄色信号が灯っているのがオランダだ。
8試合を終えすでに3敗を喫しており、ダニー・ブリント監督は解任となり、ディック・アドフォカート氏が新指揮官に就任。しかし8月にはフランスに完敗し、現在グループAで3位となっている。
2位スウェーデンとの勝点差は「3」あり、得失点でも「6」の差を付けられている。
#WCQ | Group A (EUROPE)
🇳🇱Netherlands 3-1 Bulgaria🇧🇬
🇧🇾Belarus 0-4 Sweden🇸🇪
🇫🇷France 0-0 Luxembourg🇱🇺 pic.twitter.com/rF3cdF4a4T— FIFA World Cup (@FIFAWorldCup) September 3, 2017
オランダとしては最終節でスウェーデンとの直接対決の可能性が残されているが、仮にスウェーデンが次節のルクセンブルク戦で勝利すれば非常に厳しい立場となる。
代表メンバーでも負傷者が出ており、ステファン・デ・フライやウェズレイ・スナイデルが離脱に。オランダがワールドカップ出場を逃せば、2002年大会以来の失態となる。
▼残り2試合の対戦予定
10月7日(土)ベラルーシ 対 オランダ
10月10日(火)オランダ 対 スウェーデン
■ウェールズ代表
近年、目覚ましい成長を見せているウェールズ代表。
FIFAランキングではTOP10入りを果たし、EURO2016ではあのベルギーを下してベスト4進出を決めた。
そんなウェールズが次に目指すのは、60年ぶりとなるワールドカップ出場だ。
#WCQ | Group D (EUROPE)
🇦🇹Austria 1-1 Georgia🇬🇪
🇲🇩Moldova 0-2 Wales
🇮🇪Republic of Ireland 0-1 Serbia🇷🇸 pic.twitter.com/m0YLq6hGlx— FIFA World Cup (@FIFAWorldCup) September 5, 2017
ウェールズがワールドカップに出場したのは1958年大会の一度のみ。この時は初参加ながらベスト8に入り、準々決勝では元ブラジル代表FWペレ氏のゴールに沈み敗退となった。
ここまでウェールズはグループDで2位。取りこぼしが目立ったものの未だ無敗ではあるが、仮にこれ以上引き分けが続くと無敗での敗退という結果もありうる。
しかし、ここにきて大エースであるギャレス・ベイルの離脱が決定。17歳の神童ベン・ウッドバーンにかかる期待は大きいはずだ。
▼残り2試合の対戦予定
10月6日(金)ジョージア 対 ウェールズ
10月9日(日)ウェールズ 対 アイルランド

首位との直接対決を控えるモンテネグロ代表 [写真]=Getty Images
2006年、旧セルビア・モンテネグロから分離独立したモンテネグロ。
これまでワールドカップやEUROの予選では全て敗退となっていたが、ついに希望が見えてきた。
#WCQ | Group E (EUROPE)
🇦🇲Armenia 1-4 Denmark🇩🇰
🇲🇪Montenegro 1-0 Romania🇷🇴
🇵🇱Poland 3-0 Kazakhstan🇰🇿 pic.twitter.com/895BamsGXE— FIFA World Cup (@FIFAWorldCup) September 4, 2017
モンテネグロは現在グループEで2位につけおり、1位ポーランドとも勝点「3」差。すでに3位以上が確定しており、ワールドカップ出場を射程圏内にとらえている。
しかし、ラスト2試合の相手は勝点で並ぶ3位デンマークと首位を走るポーランド。この2試合で本戦出場を決める可能性もあれば、2敗で終え敗退になる可能性も残されている。
勝点、得失点で並ぶデンマークとの直接対決で勝利し、余裕を持った状態でポーランドに乗り込みたいところだろう。
▼残り2試合の対戦予定
10月5日(木)モンテネグロ 対 デンマーク
10月8日(日)ポーランド 対 モンテネグロ
■アイスランド代表
EURO2016を大いに盛り上げたアイスランド。
小国の勇敢な戦いにファンは熱狂し、「バイキング・クラッピング」は一大ムーブメントになった。
初のワールドカップ出場を目指すそんなアイスランドだが、大変な混戦状況の中にいる。
#WCQ | Group I (EUROPE)
🇮🇸Iceland 2-0 Ukraine🇺🇦
🇽🇰Kosovo 0-1 Finland🇫🇮
🇹🇷Turkey 1-0 Croatia🇭🇷 pic.twitter.com/XB5B0yoWsn— FIFA World Cup (@FIFAWorldCup) September 5, 2017
グループIは8節を終え、4チームが勝点「2」差の中にひしめく混戦となっているのだ。
全く予想のつかない展開だが、最下位コソボとの対戦を残しているアイスランドがやや優位な立場にいるだろうか。それでも、まずはアウェイでのトルコ戦で引き分け以上の結果を収めたいところだ。
▼残り2試合の対戦予定
10月6日(金)トルコ 対 アイスランド
10月9日(月)アイスランド 対 コソボ
■スイス代表
ここ最近、FIFAランキングで急激な上昇を見せているスイス。今年7月の発表でTOP5入りを果たし、翌月には4位にまで上り詰めた。
そんなスイスだが、グループBで2位以上になることが決定している。
#WCQ | Group B (EUROPE)
🇫🇴Faroe Islands 1-0 Andorra🇦🇩
🇭🇺Hungary 0-1 Portugal🇵🇹
🇱🇻Latvia 0-3 Switzerland🇨🇭 pic.twitter.com/z86jkGULcX— FIFA World Cup (@FIFAWorldCup) September 3, 2017
現在はポルトガルを上回り首位につけているが、最終節にはポルトガルとの直接対決が予定されているため、最後の最後で2位に転落しプレーオフに回る可能性もある。
しかし、スイスは今予選でポルトガルを下しており、逆にポルトガルを退ける形でワールドカップ行きを決める可能性も。欧州王者がプレーオフに回るのかどうか…その運命はスイスが握っていると言っても過言ではないだろう。
▼残り2試合の対戦予定
10月7日(土)スイス 対 ハンガリー
10月10日(火)ポルトガル 対 スイス
(記事提供:Qoly)
By Qoly