イングランドU-17W杯を制した [写真]=FIFA via Getty Images
FIFA U-17ワールドカップインド2017の決勝が28日に行われ、U-17イングランド代表とU-17スペイン代表が対戦した。
ラウンド16で日本をPK戦の末に破ったイングランドは、アメリカ、ブラジルを倒して決勝に初進出。スペインはフランス、イラン、マリを破って4度目の決勝に駒を進めた。今年5月に行われたU-17欧州選手権の決勝カードの再現となった。
ともに初優勝がかかった一戦は開始10分、クロスのこぼれ球をFWセルヒオ・ゴメスが押し込んで、スペインが先制。さらにS・ゴメスは31分、右サイドからの折り返しを受け、左足シュートをゴール右隅に突き刺して追加点を挙げた。
イングランドは2点差をつけられたものの、44分にFWリアン・ブリュースターが右サイドからのクロスをヘディングで叩き込み、前半の内に1点を返す。すると、前半から一転し、後半にはイングランドがゴールラッシュを見せる。
58分、エリア内右に抜け出したDFスティーブン・セッセントンからの折り返しを、ゴール前に飛び込んだMFモーガン・ギブス・ホワイトが右足で合わせて同点。69分には、エリア内左に進入したMFカラム・ハドソン・オードイのグランダークロスを、ファーに走り込んだMFフィル・フォーデンが右足で決めて逆転に成功した。
それでも止まらないイングランドは84分、DFマーク・グエーイがゴール前でこぼれ球を押し込んで追加点。88分にはエリア内右に抜け出したフォーデンが冷静に右足シュートを沈め、リードを3点に広げて勝負を決めた。
試合はこのまま終了し、イングランドが5-2の逆転勝利で大会初優勝を果たした。なお、大会得点王は7試合出場8ゴールのブリュースター、最優秀選手は7試合出場3ゴール1アシストのフォーデンが受賞。最優秀GKはブラジルのガブリエル・ブラザオが選ばれた。
イングランドは今年、育成年代が躍動している。5月に行われたU-17欧州選手権では、スペインにPK戦の末に敗れて準優勝に終わったが、今回の世界大会でリベンジを達成。6月にはFIFA U-20ワールドカップ韓国2017で初優勝し、同時期に行われたトゥーロン国際大会も18歳以下中心で臨み、連覇を飾った。U-21欧州選手権では準決勝でドイツにPK戦で敗れてベスト4に終わったが、7月にはU-19欧州選手権でポルトガルを破り、初優勝。アンダー世代が各大会で躍動しており、イングランドに“黄金世代”が迫っているのかもしれない。
【スコア】
イングランド 5-2 スペイン
【得点者】
0-1 10分 セルヒオ・ゴメス(スペイン)
0-2 31分 セルヒオ・ゴメス(スペイン)
1-2 44分 リアン・ブリュースター(イングランド)
2-2 58分 モーガン・ギブス・ホワイト(イングランド)
3-2 69分 フィル・フォーデン(イングランド)
4-2 84分 マーク・グエーイ(イングランド)
5-2 88分 フィル・フォーデン(イングランド)
By サッカーキング編集部
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