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レジェンドたちも参戦! 各国メディアのロシアW杯解説メンバーを紹介

2018.05.31

ロシアW杯で解説者を務めるビッグネームたち [写真]=Getty Images

 2018 FIFAワールドカップ ロシアの開幕まで約2週間。4年に一度の祭典に向け、各国代表チームが準備に追われる中、W杯を伝えるメディアも大会を盛り上げようと、サッカー界を代表する名将やレジェンド、さらに現役選手まで、バラエティーに富んだ解説者を招へいしている。そこで今回は、ロシアW杯で解説者を務めることが決まっているビッグネームたちを紹介する。

写真=ゲッティイメージズ

■ジョゼ・モウリーニョ(マンチェスター・U監督)
メディア:『RT』(ロシア)

ジョゼ・モウリーニョ

 2017-18シーズンは、キャリア初の“2年目無冠”に終わったモウリーニョ監督。とはいえ、分析力とコメント力に加えて、カリスマ性も兼備する同監督は、各国メディアから引く手あまたの状況だったようだ。結局、イギリスメディアの『BBC』や『ITV』との争奪戦の末に、ロシア国営の国際テレビネットワーク『RT』で解説者を務めることが決定。『RT』はW杯の放映権を保持していないが、ポルトガル人指揮官の「テキストによる生解説」を提供するという。

 なお驚くべきは、その報酬。イギリス紙『デイリーメール』によると、同監督は開幕から4日間を現地ロシアで、7月15日に行われる決勝はマンチェスターからの衛星回線で解説するというが、合計で171万ポンド(約2億5000万円)もの大金を手にするということだ。

■アーセン・ヴェンゲル(元アーセナル監督)
メディア:『beIN Sports』(フランス)

アーセン・ヴェンゲル

 2017-18シーズン限りで、22年間率いたアーセナルでの指導生活に別れを告げたヴェンゲル氏。“監督”の肩書がない夏を迎えるのは久々のことだが、「バカンスの間、一日中ビーチで寝転がって過ごすなんて嫌だね。何かしらやる必要がある。チャレンジしないといけない」と、フランスメディア『beIN Sports』でW杯解説者を務めることとなった。

 実は、ユーロ2016の期間中にも同メディアで試合解説を担当。今年10月で69歳の誕生日を迎えるが、まだまだサッカーに対する情熱は衰える気配がない。なお、注目される去就については、1995から翌年まで名古屋グランパスの監督を務めて以来となるJリーグ復帰が取りざたされている。“ロシア経由、日本行き”という展開もありえるかもしれない。

■ディディエ・ドログバ(元コートジボワール代表FW)
メディア:『BBC』(イギリス)

ディディエ・ドログバ

 現在は、アメリカ3部にあたるUSLプロフェッショナルリーグ(USL)のフェニックス・ライジングFCで選手兼共同オーナーとして活躍しながらも、今年3月に2018年限りでの現役引退を発表したドログバ氏。今夏はイギリスメディアの『BBC』の解説者として、ロシアW杯に参戦することが決まっている。昨年12月には、お馴染みのオールバックスタイルからスキンヘッドに変貌して話題を呼んだが、解説者としても意外な一面を見せてくれるだろうか。

 なお、チェルシー時代のチームメイトである元イングランド代表MFフランク・ランパード氏も、『BBC』で解説を務めることが決定。同クラブのファンにとっては楽しみな夏となりそうだ。

■パブロ・サバレタ(DF/ウェストハム/アルゼンチン)
メディア:『BBC』(イギリス)

パブロ・サバレタ

 2005年のアルゼンチン代表デビュー以来、長らく右サイドバックのレギュラーとして活躍してきたサバレタだが、今大会のW杯メンバーからは落選。しかし、『BBC』でロシアW杯の解説を務めることが決まった。左右のサイドバックに加えて、中盤もこなす“ポリバレント”な能力は、メディアの世界でも生かされそう。33歳の現在もプレミアリーグを舞台に奮闘を続けており、実際にピッチ上で対戦したW杯戦士たちを選手目線で解説するとなれば、ファンならずとも必聴だ。

■ロイ・キーン(元アイルランド代表MF)
メディア:『ITV』(イギリス)

ロイ・キーン

 現在、アイルランド代表のアシスタントマネージャーを務める一方で、解説者としても活躍するキーン氏は、辛口コメントでお馴染みの“ご意見番的存在”。『ITV』では、元フランス代表DFパトリス・エヴラ、元イングランド代表DFギャリー・ネヴィル氏、現ウェールズ代表監督のライアン・ギグス氏といった、現役時代にマンチェスター・Uでチームメイトだった面々も解説を務めるが、“闘将”の存在感は絶大だ。なお、2002年の日韓W杯では、当時のアイルランド代表監督であるミック・マッカーシー氏との確執から、開幕直前に代表チームからの追放処分を受けた。今回のW杯では、どんなドラマを見せてくれるだろうか。

■イケル・カシージャス(GK/ポルト/スペイン)
メディア:『TVアステカ』(メキシコ)

イケル・カシージャス

 2010年の南アフリカ大会では、キャプテンとしてスペインを初のW杯優勝に導いたカシージャス。2002年の日韓大会から2014年のブラジル大会まで、4大会連続でW杯に出場していたが、今大会は落選を余儀なくされた。しかし、古巣レアル・マドリードのOBであるホルヘ・バルダーノ氏からのラブコールを受け、メキシコの大手テレビ局『TVアステカ』の解説者としてW杯に“参加”することが決定。これが解説者デビューとなる同選手は果たして、どんな語り口をしてくれるのか。大きな注目が集まりそうだ。

■パク・チソン(元韓国代表MF)
メディア:『SBS』(韓国)

パク・チソン

 現役時代は韓国代表として3度のW杯出場を誇り、京都パープルサンガ(現・京都サンガF.C.)のほか、マンチェスター・Uなどでも活躍したパク・チソン氏。2014年の引退後はAFC(アジアサッカー連盟)社会貢献分科委員を務める一方で、国際サッカー連盟(FIFA)が主催する大学院“FIFAマスターコース”を修了するなど多彩なセカンドキャリアを歩んできた。

 そして今回、「視野を広げたい」として選んだのが、母国のテレビ局『SBS』でのW杯解説員だった。昨年11月から、大韓サッカー協会のユース戦略本部長を務める同氏は、「韓国サッカーの復興のためなら」とオファーを快諾したという。

 なお、グループFでドイツ、メキシコ、スウェーデンと対戦する現代表チームのベスト16進出の可能性については、「50パーセント以下」とやや辛口評価。選手たちは先輩の“喝”を受け止めて、ロシアの地で躍進を遂げることができるだろうか。

■フース・ヒディンク(元韓国代表監督など)
メディア:『FOX Sports』(アメリカ)

フース・ヒディンク

 母国のオランダに加えて、韓国、オーストラリアと、異なる3つの国を率いてW杯を戦ったことのあるヒディンク氏。そのうち、オランダ(1998年フランス大会)と韓国(2002年日韓大会)をそれぞれベスト4に導くなど、“W杯マスター”としても名高い同氏は、アメリカメディアの『FOX Sports』でスタジオ・アナリストを務める予定。2006年から2010年まではロシア代表監督を務めており、今大会の開催国を最もよく知る人物でもある。昨年開催されたFIFAコンフェデレーションズカップでも、同メディアで解説を担当しており、準備は万端だ。

■エルナン・クレスポ(元アルゼンチン代表FW)
メディア:『FOX Sports』(アメリカ)

エルナン・クレスポ

 多彩な得点パターンを持つ“万能型FW”として、アルゼンチン代表歴代4位の35得点を記録したクレスポ氏。1998年のフランス大会から2006年のドイツ大会まで、3大会連続でW杯に出場した同氏もまた、『FOX Sports』のスタジオ・アナリストとしてロシア大会に参加することが決まっている。現在は、来シーズンからのセリエA復帰を決めたパルマの副会長も務めており、今夏は多忙を極めることになりそうだ。

(記事/Footmedia

By Footmedia

「フットボール」と「メディア」ふたつの要素を併せ持つプロフェッショナル集団を目指し集まったグループ。

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