スイス代表は6月3日にスペイン代表と対戦し1-1で引き分けた [写真]=Getty Images
6月8日に日本代表との親善試合を控えているスイス代表について、過去2度のワールドカップで指揮を取ったドイツ人の名将オットマー・ヒッツフェルト氏が語った。6日のドイツ誌『シュポルト・ビルト』が報じた。
2008年から2014年までスイス代表を率いた経験から、ヒッツフェルト氏は「スイスは大きな可能性を秘めている」と話す。「スイスのサッカーは、選手たちの国外移籍のおかげで成長を続けている。コストパフォーマンスが良いため、代表選手のほぼ全員が欧州のリーグでプレーしている」と成長の理由を明かした。
また、同氏は今大会で欠かせない選手たちの名前を挙げている。「GKのヤン・ゾマー(ボルシアMG)、キャプテンのシュテファン・リヒトシュタイナー(ユヴェントス→アーセナル)の経験も欠かせない。ユヴェントスで大きな重圧を受け続け、プレッシャーへの対処法を心得ている。左サイドバックのリカルド・ロドリゲス(ミラン)も同様に落ち着きをもたらしてくれるだろう」。
中盤には、激しいプレーが特徴の選手が並ぶ。「ヴァロン・ベーラミ(ウディネーゼ)、グラニト・ジャカ(アーセナル)の2人は常にイエローカードをもらう危険性に満ちているが、それが彼らの持って生まれた性格だ。試合に必要なアグレッシブさをもたらしてくれる」と紹介。
攻撃陣では「ジェルダン・シャチリ(ストーク)は違いを作ることができる。2014年のW杯でもそれを証明した。ブレリム・ジェマイリ(ボローニャ)も忘れてはいけない。彼は大きな成長を見せている選手で、ゴールが欲しいときに必要な選手だ」と注目選手の名を挙げた。
また、移民の背景を持つ選手たちが多いこともスイス代表の特徴だという。「移民の2世選手たちがスイス代表でプレーすることを選択しなければ、スイスには勝ち目がない。スイス代表はドイツ代表によく似ていて、規律を守り、信用できることをモラルとしている。戦術的にも良く訓練されており、チームワークも優れている」。
ワールドカップ直前の腕試しには不足のない強敵スイス代表を相手に、日本代表がどのようなプレーを見せるのか、注目だ。
By サッカーキング編集部
サッカー総合情報サイト