ドイツのファンからブーイングを浴びたギュンドアン [写真]=TF-Images/Getty Images
ドイツ代表MFイルカイ・ギュンドアンが、自身に向けられたブーイングについて言及した。スペイン紙『アス』が10日付で伝えている。
ドイツ代表は8日、国際親善試合でサウジアラビア代表と対戦した。この試合でギュンドアンは後半途中からピッチに立ったが、ボールに触れるたびにスタジアムから大ブーイングを浴びている。
引き金となっているのは、ギュンドアンがMFメスト・エジルとともにトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領を表敬訪問したことだ。エルドアン大統領を巡っては、独裁的な政治姿勢に対し、国際的に非難の声が上がっている。その同大統領を訪問し、さらに「我が大統領」と言及したことで、ギュンドアンに対するブーイングが発せられた。
ブーイングについて、ギュンドアンは「人格に対する攻撃もあったし、僕の心に触れるものだった」と心境を語った。また、一連の行動については「決して政治的なスタンスを示すものではなかったんだ」と弁明している。
そして、自国のファンからブーイングを受けたことについて、ショックを受けている様子を見せた。
「相手のファンによるブーイングはよくあることだ。でも、自分たちのファンからブーイングをされたら、やり過ごすのは難しい」
「僕はいつも批判に対してオープンだよ。みんなそれぞれの意見を持っているし、それが僕たちに言論の自由がある理由だからね。僕は(表現の自由に)賛成だし、だからドイツで生まれ育ったことを光栄に感じている。でも僕は侮辱されたくない。僕にとって、話すことは重要だ。普通な状態を取り戻したい。僕は隠れたくない」
ヨアヒム・レーヴ監督もファンに苦言を呈すなど、2018 FIFAワールドカップ ロシア開幕前にして、ドイツ代表は思わぬ形で問題を抱えることとなってしまった。同代表はグループステージで17日にメキシコ代表と、23日にスウェーデン代表と、27日に韓国代表と対戦する。
By サッカーキング編集部
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