ロシアW杯のマスコット、ザビワカ [写真]=Getty Images
6月14日(木)、日本時間24時(15日0時)に2018 FIFAワールドカップ ロシアが開幕する。4年に1度のサッカーの祭典を楽しむにあたり、“絶対に押さえておきたい”5つの基礎情報を紹介しよう。
FIFAワールドカップとは?
FIFA(国際サッカー連盟)が主催するナショナルチームによる世界選手権大会。4年に1度の周期で行われる。1930年にウルグアイで第1回大会が行われ、今大会で通算21回目。全世界のTV視聴者数や経済効果はオリンピックを凌ぐとも言われている。
今大会の開催国は?
今大会の舞台はロシア。東ヨーロッパでは初の開催となる。2018年大会に向けてはイングランド、スペイン&ポルトガル、オランダ&ベルギーも立候補していたが、国際サッカー連盟理事の投票によりロシア開催が決定した。
今大会はモスクワやサンクトペテルブルクなど11都市12会場で試合が行われる。ロシアは世界で最も広い面積を誇る国だが、開催都市は欧州側の西部に集中し、ウラル以東の会場はエカテリンブルクのみとなっている。
今大会の出場国は?
今大会には208の国と地域が予選に参戦。各大陸の厳しい予選を勝ち抜いた31カ国に開催国のロシアが加わり、今大会に臨む32カ国が決まった。日本は“最終予選の初戦に敗れた国はW杯に出場できない”というジンクスを見事に打ち破り、6大会連続6度目の出場を果たしている。なお、今大会でW杯初出場から一度も途切れることなく出場を続けている国は日本とブラジルの2カ国のみ。
昨年12月1日、首都モスクワにて組み合わせ抽選会が実施され、4カ国が8つのグループに振り分けられた。日本はグループHに入り、コロンビア、セネガル、ポーランドの順で対戦。勝利は3ポイント、引き分けは1ポイント、敗戦は0ポイントとなり、3試合を終えた時点で勝ち点上位の2カ国がノックアウト方式の決勝トーナメントに進出する。組み合わせは以下の通り。
グループA
ロシア(2大会連続11回目/FIFAランク70位)
サウジアラビア(3大会ぶり5回目/FIFAランク67位)
エジプト(7大会ぶり3回目/FIFAランク45位)
ウルグアイ(3大会連続13回目/FIFAランク14位)
グループB
ポルトガル(5大会連続7回目/FIFAランク4位)
スペイン(11大会連続15回目/FIFAランク10位)
モロッコ(5大会ぶり5回目/FIFAランク41位)
イラン(2大会連続5回目/FIFAランク37位)
グループC
フランス(6大会連続15回目/FIFAランク7位)
オーストラリア(4大会連続5回目/FIFAランク36位)
ペルー(9大会ぶり5回目/FIFAランク11位)
デンマーク(2大会ぶり5回目/FIFAランク12位)
グループD
アルゼンチン(12大会連続17回目/FIFAランク5位)
アイスランド(初出場/FIFAランク22位)
クロアチア(2大会連続5回目/FIFAランク20位)
ナイジェリア(3大会連続6回目/FIFAランク48位)
グループE
ブラジル(21大会連続21回目/FIFAランク2位)
スイス(4大会連続11回目/FIFAランク6位)
コスタリカ(2大会連続5回目/FIFAランク23位)
セルビア(2大会ぶり12回目/FIFAランク34位)
グループF
ドイツ(17大会連続19回目/FIFAランク1位)
メキシコ(7大会連続16回目/FIFAランク15位)
スウェーデン(3大会ぶり12回目/FIFAランク24位)
韓国(9大会連続10回目/FIFAランク57位)
グループG
ベルギー(2大会連続13回目/FIFAランク3位)
パナマ(初出場/FIFAランク55位)
チュニジア(3大会ぶり5回目/FIFAランク21位)
イングランド(6大会連続15回目/FIFAランク12位)
グループH
ポーランド(3大会ぶり8回目/FIFAランク8位)
セネガル(4大会ぶり2回目/FIFAランク27位)
コロンビア(2大会連続6回目/FIFAランク16位)
日本(6大会連続6回目/FIFAランク61位)
前回大会からのルール変更は?
以下の3つのルールがロシアW杯から変更となる。
①VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の導入…誤審を防ぐため判定にビデオを用いる。野球やテニスのようなリクエスト制度はない。主審がビデオ判定を要求した場合、別室の審判員が映像で対象のシーンを確認し、主審へ報告。最終ジャッジはすべて主審が行う。
②延長戦で4人目の選手交代が可能…通常の交代枠は3人までだが、延長戦に突入した場合のみ1枠増える。なお、グループステージは延長戦がないため、決勝トーナメントからの導入となる。
③外部からの通信が可能…選手への指示を出す目的のみに限り、ベンチと外部の通信が可能となる。選手交代や戦術が試合の行方を左右する重要な要素となりそうだ。
日本代表の現状は?
日本サッカー協会は4月7日、2015年3月から日本代表を率いてきたヴァイッド・ハリルホジッチ監督を電撃解任した。後任には日本サッカー協会技術委員長を務めていた西野朗を指名。W杯まであと2カ月というタイミングで異例の監督交代となった。
西野監督は本田圭佑(パチューカ)や香川真司(ドルトムント)といった、代表歴が豊富な選手たちを本大会メンバーに選出。本大会までの国際親善試合3試合は1勝2敗となっている。日本代表メンバー23名は以下の通り。
▼GK
1 川島永嗣(メス/フランス)
12 東口順昭(ガンバ大阪)
23 中村航輔(柏レイソル)
▼フィールドプレーヤー
5 長友佑都(ガラタサライ/トルコ)
20 槙野智章(浦和レッズ)
22 吉田麻也(サウサンプトン/イングランド)
19 酒井宏樹(マルセイユ/フランス)
21 酒井高徳(ハンブルガーSV/ドイツ)
3 昌子源(鹿島アントラーズ)
6 遠藤航(浦和レッズ)
2 植田直通(鹿島アントラーズ)
17 長谷部誠(フランクフルト/ドイツ)
4 本田圭佑(パチューカ/メキシコ)
14 乾貴士(ベティス/スペイン)
10 香川真司(ドルトムント/ドイツ)
16 山口蛍(セレッソ大阪)
8 原口元気(ハノーファー/ドイツ)
11 宇佐美貴史(デュッセルドルフ/ドイツ)
7 柴崎岳(ヘタフェ/スペイン)
18 大島僚太(川崎フロンターレ)
9 岡崎慎司(レスター/イングランド)
15 大迫勇也(ブレーメン/ドイツ)
13 武藤嘉紀(マインツ/ドイツ)
By サッカーキング編集部
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