ブラジルW杯で世界制覇を経験したポドルスキ [写真]=FIFA via Getty Images
前回のブラジル・ワールドカップで優勝を経験した元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキ(ヴィッセル神戸)は、「ようやくロシア・ワールドカップが始まった」と開幕を心待ちにしていたようだ。6月15日のドイツ誌『シュポルト・ビルト』のコラムで自身の考えをつづった。
ポドルスキは、今回のW杯スター候補をテーマとしてコラムを書いているが、自身も代表選手としてワールドカップを戦った経験から、「選手たちは“大会の最優秀選手”に選ばれたいだなんて思ってない。これは確かだよ」と断言した。
「選手はワールドカップというタイトルが欲しいんだ。そのためなら、どんな個人賞とでも交換するはずだ。大会のスター選手になったところで、何も手に入らない。例えば、リオネル・メッシは世界最高レベルの選手だ。だが、彼だってW杯のトロフィーを自国アルゼンチンに持ち帰ってはじめて、マラドーナと同じ扱いをされるようになる。仮に10得点決めたとしても、トロフィーを手にできなかったら、彼には何の慰めにもならないだろう」
そのうえで、ポドルスキは「マルコ・ロイス(ドルトムント)とジョシュア・キミッヒ(バイエルン)は最優秀選手になれる大きな可能性を持っている」とドイツ代表の2選手を大会MVP候補に挙げた。だが、「最後に優勝トロフィーを手にした人間だけが、スターになれるんだ。それが真実さ」と改めてチームとして最後まで勝ち抜くことがW杯の目的だと強調した。
ドイツ代表は17日にメキシコ代表との初戦を迎える。トーマス・ミュラー(バイエルン)やトニ・クロース(レアル・マドリード)など、前回大会で優勝した経験を持つ選手たちは、「Zusammen(団結)」をモットーに連覇へ挑む。
By サッカーキング編集部
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