モロッコ代表がベルギー代表を下した [写真]=FIFA via Getty Images
FIFAワールドカップカタール2022・グループF第2節が27日に行われ、ベルギー代表とモロッコ代表が対戦した。
初戦で苦しみながらもカナダ代表を下したベルギー代表は、この試合に勝てば決勝トーナメント進出が決定。初戦スコアレスドローに終わったモロッコ代表は、グループステージ突破に向けて初勝利を目指す。
ボールを握るベルギー代表は序盤から何度かチャンスを生み出すが、モロッコ代表の粘り強い守備に阻まれる。一方、奪ったときに素早く攻めるモロッコ代表は、前半終了間際に右サイドの深い位置でフリーキックを獲得。キッカーのハキム・ツィエクがゴールに向かうクロスを送ると、ボールはそのままゴールに吸い込まれた。しかし、オフサイドポジションにいたロマン・サイスがプレーに関与したとして、得点は認められず。試合はスコアレスで折り返す。
後半も一進一退の攻防が続くなか、モロッコ代表は73分、左サイドの深い位置でFKを獲得。アブデルハミド・サビリがゴールに向かう鋭いボールを送ると、飛び込んだサイスがボールに触れて相手GKティボー・クルトワは反応できない。今度はゴールが認められ、ついに試合の均衡が破れた。
追いかける展開となったベルギー代表は、コンディションが万全ではないロメル・ルカクを投入するなど、攻撃的なカードを次々に切って同点を目指していく。しかし、モロッコ代表の体を張った守備に阻まれ、逆に裏返されてカウンターを喰らう場面が増えてくる。
そして後半アディショナルタイム2分、モロッコ代表が大きな追加点を獲得する。ゴールキックからシンプルに前方へと放り込んでパスを繋ぎ、ツィエクがペナルティエリア右までドリブルで運ぶ。右足で折り返すと、ゴール前のザカリア・アブクラルが合わせて押し込んだ。
試合はこのまま終了し、モロッコ代表が24年ぶりにW杯で勝利を挙げた。モロッコ代表は1勝1分、ベルギー代表は1勝1敗となった。最終節は12月1日24時(12月2日0時)から行われ、ベルギー代表はクロアチア代表、モロッコ代表はカナダ代表と対戦する。
【スコア】
ベルギー代表 0-2 モロッコ代表
【得点者】
0-1 73分 ロマン・サイス(モロッコ代表)
0-2 90+2分 ザカリア・アブクラル(モロッコ代表)
【スターティングメンバー】
ベルギー代表(4-2-3-1)
クルトワ;ムニエ(81分 ルカク)、アルデルヴァイレルト、フェルトンゲン、カスターニュ;ヴィツェル、アマドゥ・オナナ(60分 ティーレマンス);デ・ブライネ、エデン・アザール(60分 メルテンス)、トルガン・アザール(75分 トロサール);バチュアイ(75分 デ・ケテラーレ)
モロッコ代表(4-3-3)
ムニル;ハキミ(68分 アティヤット・アッラー)、サイス、アゲルド、マズラウィ;アムラバト、ウナヒ、アマラー(68分 サビリ);ツィエク、エン・ネシリ(73分 ハムダラー)、ブファル(73分 アブクラル)
By サッカーキング編集部
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