決勝T進出の喜びを口にしたミフニェヴィチ監督 [写真]=Getty Images
ポーランド代表を率いるチェスワフ・ミフニェヴィチ監督が、11月30日に行われたFIFAワールドカップカタール2022・グループC最終節アルゼンチン戦を振り返った。同日、イギリス紙『デイリー・メール』が伝えている。
グループC第2節終了時点で勝ち点4の首位に立つポーランド代表は、最終節で2位のアルゼンチン代表と対戦した。勝てば無条件で突破が確定する同国代表だったが、0-2の敗戦。この時点で2位に転落し、もうひと試合の結果を待つことになった。最終的にポーランド代表は、勝ち点でメキシコ代表に並ばれたものの、得失点差で「1」点上回り、決勝トーナメントに駒を進めている。
グループC全試合が終了し、36年ぶりの決勝トーナメント進出を達成したポーランド代表。一時は、フェアプレーポイントによって順位が決定する可能性もあったが、ミフニェヴィチ監督は「メキシコの試合で何が起こっているのかは、私とテクニカルスタッフだけが知るという取り決めがなされていた。だけど、ある時点で私は、ロベルト(・レヴァンドフスキ)に情報を伝えたんだ」と明かしつつ、「(グジェゴシュ・)クリホビアクが警告を受けたとき、私の心臓は少し止まったよ。(ここから)勝ち点3を奪うのは難しいと思ったから、フェアプレーポイントを考慮に入れていた。スタッフによると、イエローカードの差は2、3枚。本当に危なかった」と心境を吐露した。
(※フェアプレーポイントにもつれ込んでいた場合でも、ポーランド代表が突破)
また、軽率なファールを犯して警告を受けたクリホビアクに触れつつも、ミフニェヴィチ監督は「クリホヴィアクのミスで、ホテルに戻って荷造りする可能性もあったけど、今はフランスと対戦することになったと聞いている」と言及。さらに「愚かな行為でカードを貰わないように指示も出した。挑発しないように、審判に楯突かないように、こんな具合にね」と語った。
最後にミフニェヴィチ監督は、試合に敗れたものの、勝負には勝ったことについて「試合に負けたことは非常に重要な問題だけど、時にはそうした敗北は、ほろ苦くもあり甘くもある。今回の我々のケースみたいにね。負けたが突破することができた。何年も何十年もかけて、次のステージに進むことができた。チームとスタッフ全員におめでとうと言いたい」と思いを巡らせるとともに、喜びの味を堪能しているようだ。
四半世紀ぶりにグループステージを突破したポーランド代表は4日、決勝トーナメント1回戦でフランス代表と対戦する。
By サッカーキング編集部
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