PK戦の難しさについて語ったフォルラン氏(写真は2010年) [写真]=Getty Images
元ウルグアイ代表のディエゴ・フォルラン氏が、2010年の南アフリカ大会を追憶した。8日、アメリカメディア『ESPN』が伝えている。
現役時代はビジャレアルやアトレティコ・マドリードなどで活躍し、ウルグアイ代表としてW杯に3度出場したフォルラン氏。なかでも2010年に行われた南アフリカ大会では、大会得点王となる5得点を挙げて同国代表を40年ぶりのベスト4進出に導くとともに、ゴールデンボール賞(大会MVP)にも輝いた。
そんな“ウルグアイの英雄”でも大舞台でのPK戦には慄くようだ。南アフリカ大会・準々決勝ガーナ戦のPK戦を回顧した同氏は「決めればヒーロー、失敗すれば国が忘れない。もし失敗していたら、罪悪感を感じていただろう。でも、ボールが入ったのを見て、『自分の仕事をした』と思ったよ」と1番手のキッカーを務めた当時の心境を振り返った。
さらにフォルラン氏は、決勝トーナメントでのPK戦に備えて、チームで“とあるトレーニング”を行っていたことを明かした。イメージすることの重要性を強調した同氏は「ピッチ中央からペナルティエリアに向かって歩いている時は、とても大変なんだ。いろいろなことが頭に浮かぶからね。リラックスして集中しなければならない」と口にしつつ、「グループリーグを突破してからは毎回、トレーニング後に練習をした。それも、再現するように。ハーフウェイラインに全員を立たせ、ペナルティスポットまで歩いていく。まったく同じではないけれど、やってみるといいものだ。本番がどのようなものか、考える時間があるのか、少しは実感が湧いてくる」と語っている。
FIFAワールドカップカタール2022で“ベスト8”以上を目指した日本代表の戦いは、決勝トーナメント1回戦でPK戦の末に、悔しさを味わった。またスペイン代表も2大会連続となるPK戦での敗退を喫している。果たしてこの先、PK戦でどのようなドラマが生まれるのだろうか。
By サッカーキング編集部
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