ベリンガム(左)やマグワイア(右)などがサンパイオ主審の判定に不満ぶつける [写真]=Getty Images
FIFAワールドカップカタール2022の準々決勝、「イングランドvsフランス」を担当したウィルトン・サンパイオ主審に、イングランド陣営から不満の声が出ている。10日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が報じている。
同日、イングランドはフランスと対戦。オーレリアン・チュアメニのスーパーゴールで先制されたものの、後半にブカヨ・サカが獲得したPKをハリー・ケインが決め、1-1の同点に。しかし、78分にオリヴィエ・ジルーのヘッドで再びリードを許すと、その後に巡ったPKのチャンスもフイにし、万事休す。56年ぶりの頂点を狙ったが、ベスト8という結果で、カタールを去ることになった。
ただ、試合を通して議論を呼ぶジャッジも散見。特に敗れたイングランド陣営からは判定に不満を持つ人物がいるようだ。
ギャリー・ネヴィル(元マンチェスター・U/イングランド代表DF)は「彼(サンパイオ主審)は悪夢を見ていた。冗談だよ。イングランドの敗北に直結したとは言わないし、人々には言い訳に聞こえるかもしれないけど、ただ悪い審判だった」とコメント。また、1失点目の前に起こったサカのボールロストは、相手DFダヨ・ウパメカノのファールだったと主張。「彼は足を蹴っていた。何故それがファールじゃない? FKでなければならない」と語っている。
加えて、実際にピッチの上で戦った選手たちからも意見が。イギリスの民放テレビ局『ITV』のインタビューに応じたMFジュード・ベリンガムも、「このような試合を裁くレベルに達していない」と不満をぶちまければ、DFハリー・マグワイアは『BBC』に対し、「本当に下手、とても下手。最初の15分間で5~6回ファールがあった。でもイエローカードは1枚も出なかった。先制点(に繋がる)のブカヨへのファールもだ」とコメントした。
極めつけは記者からも。『スカイスポーツ』のチーフ記者であるカーヴェ・ソルへコル氏も判定に不満をぶつけている。
「早い段階からイングランド・サポーターは審判に満足していなかった。フランスの最初のゴールについては、サカに対して明らかなファールがあったように見えた。2つ目のPKでは、テオ・エルナンデスはボールを奪おうとしていなかったから、レッドカードを受けるべきだった。僕の周りに座っていた誰もが、『(アントワーヌ・)グリーズマンがレッドカードで退場にならなかったことが信じられない』と言っていた。彼は何回ファールを犯した?
そして、何故主審は頻繁にVARを使用する必要があった? いくつかは明確(なプレー)だった。そして、何故ブラジルの審判がこの試合を担当した? 彼はフランスやイングランドの選手たちと多く試合をこなしていないと思う。審判のパフォーマンスは疑わしかったと思った」
前日には「オランダvsアルゼンチン」でもマテウ・ラオス主審が試合をコントロール出来ずに、15人へイエローカードが乱発されるなど、判定の問題が目立つ今大会。この試合でも同様の問題が噴出し、イングランドにとっては後味の悪い敗戦となってしまったか。
By サッカーキング編集部
サッカー総合情報サイト