ゼレンスキー大統領の平和メッセージ放送がFIFAに拒否された模様 [写真]=Ukrainian Presidency via Getty Images
FIFA(国際サッカー連盟)は、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が要請した平和メッセージの放送を拒否したそうだ。16日、アメリカメディア『CNN』が報じている。
報道によると、ゼレンスキー大統領は18日に開催予定となっている、FIFAワールドカップカタール2022の決勝戦を前に、世界平和のメッセージを放送したいと要請したとのこと。しかしながら、政治的メッセージの主張などに反対の姿勢を見せているFIFAによって、この申し出は拒否されたそう。情報筋曰く、「FIFAはそのプラットフォームをより大きな利益のために使いたいと思っていた」と語っている。
ただし、放送の可能性が完全にゼロとなった訳ではなく、交渉はまだ進行中であるとも情報筋は付け加えた。『CNN』はFIFAにコメントを求めたものの、記事リリース時点で返答は無かった。
FIFAは今大会、政治的メッセージの主張などに敏感になっており、反差別を表現する「OneLove」の腕章を巻いた選手にはキックオフと同時にイエローカードを提示するとも発表していた。
FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長は16日の記者会見で、複数の政治的メッセージを止めたのは、「全ての人を大切にしているからだ」とし、「我々はグローバルな組織で、誰も差別しない」と語り、以下のようにコメントした。
「価値観を認め、人権とW杯に関わる全ての人の権利を擁護している。ファンや、テレビで見ている何十億人もの人々も、彼ら自身の問題を抱えている。彼らは何も考えずに90分或いは120分を観戦したいだけだが、喜びは少しの瞬間だけだ。彼らが問題を忘れて、サッカーを楽しめる瞬間を与えなければならない」
By サッカーキング編集部
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