日本代表(写真はスペイン戦)[写真]=Getty Images
国際サッカー連盟(FIFA)が、アルゼンチン代表の優勝で幕を閉じたFIFAワールドカップカタール2022を総括し、日本代表を「傑出していたチーム」と評価した。18日、同連盟の公式サイト『FIFA.com』が伝えている。
カタールW杯・決勝が18日に行われ、アルゼンチン代表とフランス代表が対戦。PK戦にまで及ぶ死闘の末、アルゼンチン代表がフランス代表を下し36年ぶり3度目のW杯制覇を果たした。大会最優秀選手(MVP)のゴールデンボール賞には、7得点3アシストの大活躍でアルゼンチン代表の優勝に大きく貢献したリオネル・メッシが選出。また、大会得点王に与えられるゴールデンブーツ賞は8得点を挙げたフランス代表FWキリアン・エンバペが受賞した。
FIFAは18日、カタールW杯の閉幕を受け、「おとぎ話のような結末を迎えた画期的なW杯」と題した大会の総括を連盟の公式サイトに掲載した。その中で「傑出していたチーム」として、優勝したアルゼンチン代表や2大会連続でベスト4に進出したクロアチア代表、アフリカ勢初のベスト4進出を果たしたモロッコ代表とともに日本代表を紹介。強豪国を撃破し2大会連続でグループステージを突破した同国代表の戦いぶりを次のように称賛している。
「グループEを制するのは、過去4度のW杯優勝を誇るドイツか、それとも21世紀の強豪スペインか。日本はその両巨頭を倒してグループ首位に立ち、大衆の評価を覆す結果を残した。”サムライブルー”はまた、ハーフタイムでビハインドを負っていた2試合で逆転勝利を収めた。これはW杯史上では3チーム目、1970年の西ドイツ以来の記録となっている」
また、アルゼンチン代表、クロアチア代表、モロッコ代表についてはそれぞれ次のように紹介している。
■アルゼンチン代表
「世界中の笑い物から最も価値あるチャンピオンとなるまで、”アルビスレステス”(アルゼンチン代表の愛称)は地獄のような道のりを歩んだ。開幕戦でサウジアラビアに敗れるとは誰も予想していなかったように、これほど素晴らしく劇的な状況で悲願を達成するとは、誰も想像できなかっただろう。メッシは国の枠を超えて愛される存在であり、この小さな魔術師がW杯の栄光を求める姿に世界中が魅了された」
■クロアチア代表
「人口400万人足らずの国が2大会連続で準優勝、3位となったことはW杯史に残る快挙と言えるだろう。ズラトコ・ダリッチ監督は、ダニエル・スバシッチやイヴァン・ラキティッチ、マリオ・マンジュキッチといったメンバーを失ったが、ドミニク・リヴァコヴィッチやヨシュコ・グヴァルディオールといった新たなスターが頭角を表し、ルカ・モドリッチの素晴らしい才能を引き立たせた。今大会のハイライトは、優勝候補のブラジルを撃破し、3位入賞を果たしたことだ」
■モロッコ代表
「アフリカのチームがW杯の準決勝に進出するまでに、88年の歳月を要した。モロッコは大陸の先駆者となったのだ。グループステージでベルギーを撃破した後、ボノ(ヤシヌ・ブヌ)やアクラフ・ハキミ、ハキム・ツィエク、ユセフ・エン・ネシリらはラウンド16でスペインを、準々決勝でポルトガルを撃破した。また、”アトラスのライオン”(モロッコ代表の愛称)はベスト4でフランスに厳しい試練を与えた」
By サッカーキング編集部
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