代表引退を表明したベンゼマ [写真]=Icon Sport via Getty Images
フランス代表FWカリム・ベンゼマ(レアル・マドリード/スペイン)が19日、自身の公式Instagram(@karimbenzema)を通して同国代表からの引退を表明した。
現在35歳のベンゼマは、リヨンに所属していた2007年3月に国際親善試合のオーストリア代表戦で代表デビューを飾った。およそ1年後に行われたEURO2008のメンバーにも選出されると、ティエリ・アンリ氏が去った“レ・ブルー”(フランス代表の愛称)で主軸に定着。EURO2012、FIFAワールドカップブラジル2014では”10番”を背負って戦った。2015年秋頃にチームメイトに対する恐喝事件に関与したとして警察当局に逮捕されたことから、一時的にフランス代表を外れることに。それでも、所属クラブのレアル・マドリードで結果を残し続けると、EURO2020で約6年ぶりに代表復帰を果たしていた。
FIFAワールドカップカタール2022に臨むフランス代表メンバーにも選出されていたが、大会前に負ったケガの状態が思わしくなく、カタール入り後の11月20日にメンバーからの離脱が決定。自身2大会ぶり2度目のW杯出場は、大会開幕を目前にして幻となっていた。なお、史上3カ国目となる大会連覇を目指していたフランス代表は、安定した強さを見せて決勝戦まで駒を進めた。アルゼンチン代表との決勝戦はPK戦にまでもつれ込む“死闘”となったが、PK戦は2-4で終了。目標まであと1歩のところで涙を飲んでいた。
決勝戦終了から1夜が明け、ベンゼマは自身の公式Instagramを更新。自身35歳の誕生日を迎えた19日に、「これまでに多くの努力と失敗を積み重ねてきた。今の僕があるのは、そのおかげであると同時に、誇りでもある。僕は自分自身の物語を描き続けてきた。そして、僕の物語は終わりを告げる」と記し、“レ・ブルー”からの引退を表明した。
これまでにベンゼマはフランス代表通算で97試合に出場。37ゴールを挙げていた。
By サッカーキング編集部
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