昨年のカタールW杯では4位と躍進したモロッコ [写真]=Getty Images
モロッコサッカー連盟(FRMF)は14日、スペイン、ポルトガル両国とともに2030年のFIFAワールドカップ開催に向けて共同招致を行うことを発表した。
昨年は11月から12月にかけてカタールで開催されたFIFAワールドカップ。出場枠が48カ国に拡大される2026年大会はアメリカ、カナダ、メキシコの北中米3カ国で共催されることが決定しており、14日には「グループステージ4カ国制」などを盛り込んだ大会のフォーマットが発表された。
そうした中、2030年大会承知に向けた動きも徐々に加速している。2030年のFIFAワールドカップはウルグアイで行われた第1回大会から100年目の節目となる記念大会。これまでポルトガルとスペインのほか、ウルグアイ、アルゼンチン、パラグアイ、チリの4カ国が共同招致を行うことを発表。また、サウジアラビアやギリシャ、エジプトなども開催地に名乗りを挙げている。
そしてこの度、FRMFは2030年にFIFAワールドカップ開催地に立候補することを発表。スペイン、ポルトガルとの3カ国共催に向けて招致活動を行うことを明かした。イギリスメディア『BBC』によると、14日に開催された国際サッカー連盟(FIFA)の理事会にて、モロッコ国王ムハンマド6世の書簡が読み上げられ、モロッコの開催地への立候補が宣言されたという。
書簡には「モロッコがスペイン、ポルトガルとともに、2030年のFIFAワールドカップ開催に向けて共同招致を行うことを皆様の前で発表したいと思う。サッカー史上前例のないこの共同招致は、アフリカとヨーロッパ、地中海の北と南、そしてアフリカ、アラブ、ヨーロッパ、地中海を結び付けることになるだろう」などと、ムハンマド6世の言葉が綴られていたという。
2030年大会の開催地をめぐっては、昨年10月にウクライナがスペイン、ポルトガルとの3カ国共催を目指すことが各連盟から発表されていた。しかしながら、ウクライナ国内ではロシアの軍事侵攻による戦闘が依然として継続。大会の実施が可能であるかは現時点では不透明となっている。なお、モロッコ立候補後のウクライナの立場・役割について『BBC』は、「現時点ではどうなるか明らかではない」と伝えている。
モロッコは過去にもFIFAワールドカップ招致に動いた経験があり、2010年には南アフリカに敗れて開催を逃していた。
By サッカーキング編集部
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