前日練習での千葉玲海菜 [写真]=須田康暉
FIFA女子ワールドカップオーストラリア&ニュージーランド2023のグループステージ第3節、なでしこジャパン(日本代表)とスペイン代表の一戦が31日に行われる。
ここまでの試合では初戦ザンビア戦のアディショナルタイムに出場してワールドカップ初出場を果たしたが、コスタリカ戦は出番のなかったFW千葉玲海菜。スペイン戦に向けて「グループステージの突破は決まってはいますが、1位通過にこだわっていますし、スペインには親善試合(22年11月●0-1)で負けている相手なので、勝ちたい思いが強いです。そこに向けて良い準備をしていければ」と意気込む。
1、2戦目と異なり、相手がボールを保持し、前線からの守備もさらに重要になる試合と予想されるが、「足元の技術や戦術レベルのすごく高いチームなので、守備面では前線の選手がハードワークして、追いかけまわして追い込むことは求められると思います。一方で、前線の選手なので攻撃で起点や得点のチャンスメイクも求められますし、相手のウィークポイントをうまく突けば得点できるチャンスもたくさん作れると思うので、背後への飛び出しなど、いろいろやっていきたいです」と攻守に戦っていくと話した。
千葉は藤枝順心高校出身。在校時にインターハイを優勝したが、後輩たちが同日に千葉在校時以来となる2度目のインターハイ制覇を成し遂げた。「しっかり結果は追っていた」という千葉。「後輩たちも目標にしている場に立たせてもらっていますし、自分も活躍して目標とされるような選手になりたいです。地元の少年団や大学時代に教えていた子たちは、今でも応援してくれていますし、サッカーをやっている女の子、特に(出身の)福島はなかなかいないので、もっと女子サッカーが盛り上がれるように、自分がその一人として、活躍して広めていけたらいいなと思っています」と、自身が道しるべになれるようなプレーを見せたいと続けている。
By 小松春生
Web『サッカーキング』編集長