ノルウェー戦前日会見に登壇した池田監督と長谷川唯 [写真]=須田康暉
FIFA女子ワールドカップオーストラリア&ニュージーランド2023決勝トーナメント1回戦のノルウェー戦を控え、なでしこジャパン(日本女子代表)の池田太監督と長谷川唯が前日会見に出席した。
池田監督は、「スペイン戦を勝利で終えたことで、チームが自信を深めたことは確か」と、3連勝で終えたグループステージからの流れに言及しつつ、「ノックアウトステージは一発勝負、勝負が決するゲームになるので、選手たちもスタッフも、そこに向けて切り替えてしっかりと準備を進めてきました。難しい試合になることはもちろん覚悟の上、選手たちもしっかりと準備しています」と、負ければ終わりのトーナメント初戦に向けて集中していると話した。
対戦相手のノルウェーはサイドアタックや高さを武器にしているが、「どの国と対戦するにあたっても、その国のストロングがあり、それに対して我々がどうするかも準備しています。もちろん高さがあるなど、気を付けないといけない部分はありますが、ミーティング、トレーニングで共有して、それを防ぎつつも、自分たちのアグレッシブさを出していく、そういったところは共有して明日に向かっています」と、ここまでの戦い同様、チームで様々な相手の戦い方を想定し、しっかりと準備をした上で、試合に向かっていくことは変わらないと話している。
ノルウェー代表はFWアーダ・ヘーゲルベルグが第2戦スイス戦のキックオフ直前に鼠径部の痛みで欠場を強いられているが、相手エースの出場の有無の影響を問われると、「明日になってみないとわからないことなので。チームとしてノルウェーの強力なアタッカー、サイドプレーヤー、アスリートプレーヤーがいたり、そういった部分をチームとしてまず守ることを最初に考え、明日メンバーを見て、それぞれの個人への対策を考えています」と、守備面で留意することは同じだとした。
決勝トーナメントからは一発勝負。延長、PK戦に入ることも想定される。池田監督は、「想定の中でいろいろと準備する意味では延長、PKを考えることはあります」と、監督として想定をしている部分はあるとしつつ、「90分でしっかりと決着をつけたいというプランニングでゲームは入っていきます」と強調している。
ノルウェーとの決勝トーナメント1回戦は5日20時(日本時間5日17時)キックオフ。NHK総合で生中継される。
By 小松春生
Web『サッカーキング』編集長