オークランドに移動後の長野、リラックスした表情でランニング [写真]=須田康暉
FIFA女子ワールドカップオーストラリア&ニュージーランド2023を戦うなでしこジャパン(日本女子代表)が6日に練習を行った。
ノルウェーとの決勝トーナメント1回戦に3-1で勝利し、2大会ぶりの準々決勝に進出したなでしこジャパン。ウェリントンから準々決勝の会場となるオークランドに移動した。ノルウェー戦でフル出場した長野風花は練習後、「今大会初めての失点をしましたが、こういう戦いの流れだったりも想定していたし、失点した後はみんなで集まって、『もっとこうしよう』と共有できました。試合前には『ブレずにいこう』とチームで話していたので、それが体現できて自分たちの自信にもなりましたし、次の試合も必ず苦しい時間帯も来ると思うんですけど、みんなで支え合いながら必ず勝っていきたいと思います」と、大会初失点を喫して一時同点とされたものの、しっかりと勝ち切った試合を振り返った。
ダブルボランチの位置で、先発で長谷川唯とコンビになるのは今大会2度目。前半はやや後ろに重かったが、ハーフタイムの池田太監督の指示や選手たちの判断で、長谷川を前に出し、長野が後ろでバランスを取る形に変えた。これまでの試合でも見せているやり方だが、長谷川とのコンビを「お互い助け合いながらプレーできた」と話し、「素晴らしいものを唯は持っているし、お互いの位置を見合ってプレーできているので。リスク管理と攻撃に関わる1枚でバランスが取れていると思います。(長谷川が)次こうしそうだな、とすごくわかるので、それに応じて自分がプレーをするだけですし、逆に私が最初にアクションを起こして唯がポジションを見てカバーしてくれる部分もたくさんあるので、本当に感謝です」と、阿吽の呼吸を見せる“相棒”を称えた。
一方でノルウェー戦での課題感として、「引いた相手にどうやって点を取りに行くか」「ボールに対して行ける選手を作れば、ああいった失点は防げる」と攻守にポイントを挙げ、特に失点については自身と長谷川の間を割られる形で持ち出されてからサイドに展開されたことがつながったが、「クロスの前にボールを持たれてパスを出されたので。クロスの前に防げるところもあったので、そういうところも修正していきたい」とコメント。練習後の取材時はスウェーデンvsアメリカの試合前だったが、「次の相手はどちらかわかりませんが、必ずああいうチャンスをものにしてくると思うので、もっともっと声をかけて、徹底してやっていきたい」と引き締めている。
準々決勝の相手は6日に行われた試合でスウェーデンに決定。11日19時30分(日本時間11日16時30分)にキックオフとなる。
By 小松春生
Web『サッカーキング』編集長