時折雨が降る中、練習を行った熊谷 [写真]=須田康暉
FIFA女子ワールドカップオーストラリア&ニュージーランド2023準々決勝に向け、なでしこジャパン(日本女子代表)がオークランドでトレーニングを行った。
5日に行われたノルウェー戦後、6日にウェリントンから移動して夕方からトレーニングを実施。7日は完全休養日としてリフレッシュし、改めて準々決勝に向けて準備をスタートさせた。
練習後、主将の熊谷紗希は、「(大会の)流れとして中5日あって自分たちに少し時間もあって、移動もせずというところでくれたオフだったし、いいリフレッシュができたと思います。またここからという切り替えは日本人は上手にできると思うので、もっともっと詰まった練習をやっていきたいと思います」と引き締める。
準々決勝の対戦相手はスウェーデンに決定。この日の練習でもノルウェー戦前同様、守備陣はクロスへの対応を確認したが、「ノルウェーに似たチームというか、質も上がってくる。ノルウェー戦でもやられているので。練習した中でできていた部分はあった中、敵にどれだけ寄せられるか、クロスを上げられる前にどれだけ制限を加えられたかが課題の一つ。やれることは全てやって、試合に臨みたいなと思っています」と話す。
スウェーデンは東京五輪準々決勝で敗れた(●1-3)相手になるが、「そこで悔しい思いをしているので、リベンジの気持ちはありますけど、とにかく今このチームで少しでも長くプレーしたい気持ちのほうが正直強くて。そのためにスウェーデンを倒さないといけない、そうしないと次に進めないので、勝ちたい相手という気持ちです」、「自分たちがここで結果を出すかどうかが、日本の女子サッカーの未来にも繋がると思うし、また見てくれる人も増えるかもしれない。次の一戦が大きな意味を持つと思っていて。内容どうこうではなく、結果を出して次につなげられるようにしたいです」と、ここまで目の前の一戦に向けて準備してきたことを継続しつつ、未来に向けた重要な一戦と位置付けている。
By 小松春生
Web『サッカーキング』編集長